七冠目指して奮闘
光彦:「・・・だとしたら何を集めていたんでしょうか?」
コナン:「まぁ、将棋で7つっていったら・・・」
《数年前》
秀吉:「由美タン、僕やったよ!!」「念願の名人位取っちゃったよ~~~~!!」
由美:「もォ!遅いわよチュウ吉!」
秀吉:「ゴメンゴメン、戦いが長引いちゃって・・・」
由美:「ん?ゲームでもやってたの?」
秀吉:「ゲームといえばゲームだけど・・・実は今日僕ね・・・」
由美:「それより見てよこのニュース!」「横綱の天鵬が夏場所を優勝して・・・」「全六場所連続制覇だってさ!!」「すごいよね!1年間ずーっと勝ち続けるなんて!」
秀吉:「・・・・・・」
由美:「こんな王様みたいな人が旦那様ならお嫁さんは女王様気分ね、きっと♡」「大丈夫!チュウ吉にはそんなの期待してないから♪」
秀吉:(棋王・・・ 王将・・・) (王座・・・ 棋聖・・・ 王位・・・ 竜王・・・) (名人・・・)
(7冠!!!) File:849
数年前のデート。念願の名人の位を取ったことを報告しようとすると、由美が携帯のニュースを見せながら横綱の天鵬を褒める。
秀吉は自分を褒めて欲しかったのか、負けず嫌いなのか、この一言で7冠達成を目指すことに火がついたようである。
4冠まで達成
ニュース:<太閤名人、四冠達成おめでとうございます!!> File:849
80巻時点で4冠まで達成している。
昨年名人位は失っている ─
秀吉:「あ、あれ?」「ない?」
由美:「何が?」
秀吉:「写真だよ!由美タンがVサインしてる・・・」「どこかに落としちゃったんだ・・・」
由美:「そんなのいいから早く行きなさいよ!」
秀吉:「で、でもあれはお守りなんだよ!!」「去年の名人戦も・・・」「あれを忘れたせいで・・・」 File:902
去年の名人戦で由美の写真を忘れたせいでタイトルを奪われてしまったようである。ただ、四冠を達成したのは現在軸のようなので、名人位を除いた別の4つのタイトルを手にしている。
6冠達成済み
モブA:「太閤名人、そろそろ・・・」
秀吉:「その呼び名はよしてください・・・」「名人位はこれから獲りに行くんですから・・・」
モブA:「でも世間的に太閤名人で定着しちゃってるし♡」 モブB:「他の六つのタイトル全てを獲って六冠王じゃないですか!」
秀吉:「いえいえ、油断は禁物・・・」「僕の2連勝から名人に逆転されて、なんとか3勝3敗のタイに持ち込みましたけど・・・」「昨日の最終局の1日目も名人の猛攻を凌ぐので精一杯で・・・」
モブA:「でも昨夜 解説の人が言ってましたよ!受け切った羽田六冠が優勢だって!」モブB:「名人は封じ手にかなり悩んでる様だったし!」
秀吉:「ホ、ホントに?」
コナン:「太閤名人、羽田秀吉の名人戦だよ!」「まぁ、今は名人位だけ持ってないみたいだけどな!」
阿笠「ホー、じゃあ六冠王か!」「それ、野球の三冠王みたいなもんか?」
コナン「ああ!今日、名人位獲り戻したら7冠王!史上2度目の大快挙だよ!」
光彦:「もしかして前に由美さんが言ってた7つって・・・」歩美:「その事だったの?」
コナン:「ああ、多分な・・・」 File:899
いつの間にか6冠まで達成していることになっている。そして、残り1つの名人位を取り返せば7冠達成。
アクシデント ─
報道陣:「何度も彼の携帯にかけてはいるんですが・・・」「全く応答が・・・」
勝又:「持っておらんよ・・・」「対局中は携帯電話の類に一切、手を触れないというのが暗黙のルール・・・」「今や携帯電話は小型コンピューター・・・」「色々な手筋を検索できてしまうからね・・・」「彼に何があったかは計りかねるが・・・彼は「長考する」と宣言して席を立った・・・」「この名人勝又 力との勝負をまだ捨ててはいないという事だ・・・」「待とうじゃないか・・・」「私を敗り、七冠を制して神になろうとしているあの男を・・・」 File:900
名人戦の最中、秀吉は誘拐された由美を救うために長考を宣言してタクシーで東京に行ってしまう。
勝又名人は「秀吉がズルをしているかもしれない」とは疑わず、「この名人勝又 力との勝負をまだ捨ててはいないという事だ・・・待とうじゃないか・・・私を敗り、七冠を制して神になろうとしているあの男を・・・」と貫禄を見せる。
秀吉:「写真だよ!由美タンがVサインしてる・・・」「どこかに落としちゃったんだ・・・」
由美:「そんなのいいから早く行きなさいよ!」
秀吉:「で、でもあれはお守りなんだよ!!」「去年の名人戦も・・・」「あれを忘れたせいで・・・」 File:902
秀吉は無事に由美を救出、警察の協力も得てパトカーで送ってもらい、ギリギリ時間に間に合う。しかし、お守りにしていた由美の写真をどこかに落としてしまっていた。
7冠達成
秀吉:「お待たせしました・・・」
勝又:「私は構わないが・・・」「大丈夫かね?」「君は時間を使い切って・・・1分将棋になっているが・・・」
秀吉:「ええ・・・今の僕にとって1分は・・・」「無限ですから・・・」
ネット:<太閤名人 七冠達成!!> File:902
写真よりもご利益のあるパワーをもらった秀吉は、1分将棋という状況にもかかわらず見事に名人を敗り7冠達成を成し遂げる。
防衛失敗
秀吉:(何でまだ返事をくれないんだ?)(もしかして僕との結婚が嫌なのか?)(いやいや・・・そうだとしても断りの返事が来るはず・・・)(まさかまだ封筒を開けてないとか?)(もしくはホントに捨てちゃった?)(うーん由美タンならそっちの筋か・・・)
勝又:「羽田名人・・・」「随分悩まれているようだが・・・」「少し早めの昼食休憩にしましょうか?」「私はそれでも構いませんよ・・・」 File:946
七冠達成後の防衛戦。「七つ揃ったら開けてくれ」と婚姻届を入れた封筒を由美に渡したが、由美からは全く返事がないため気になって集中できない。
由美:「ちょっとアンタ・・・今、携帯使っちゃダメなんじゃ・・・」
秀吉:「大丈夫です・・・」「もう対局は終わりましたから・・・」「・・・なので例の封筒は捨ててください・・・」「もう何も意味もありませんから・・・」
由美:「封筒を捨てろって・・・」
光彦:「うわっ!大変です!!太閤名人が王将戦に負けたってネットの速報で!!」
佐藤:「えーっと・・・「何か別の悩み事を抱えていたような太閤名人は・・・悪手を連発してしまい昼食前にあっさり勝負が決した」・・・らしいわね・・・」
力を出し切れなかった秀吉は、悪手を連発して昼食前にあっさり負けてしまっていた。「七冠」を条件に求婚を考えていた秀吉は婚姻届にも「七冠王」と書いていたため、これでは約束を守れない。秀吉は「一度決めた事は曲げたくない」と、封筒は捨てるように言う。
それでも恋愛は成就か
由美:「あんたねぇ・・・封筒の中に何入れてたんだか知らないけど・・・」「私に言いたい事があんなら直接ガチで言えっつーの!!」<あんたがまた・・・その7つだか8つを揃えて・・・><天下取ったら・・・>「その時は・・・」「しゃーないから・・・」「この由美様が・・・」<話を聞いてやろうじゃないの・・・><・・・だから、それまで誰にも負けんじゃねぇぞ!!><このハゲネズミ!!!>
秀吉:「は、はい!!」
由美:「フン♡」
佐藤:「由美カッコイー!!」
虎六:「茶々かと思うたら・・・」「寧々じゃったとは・・・」
由美:「~♪」
虎六:「カカァ天下が目に浮かぶわい・・・」
コナン:(──っていうか信長?)
由美は言われた通りに、封筒ごと「ビリッバリッ」と破いて秀吉に強い言葉で激励する。これが、七冠王(を取り戻す予定)の妻となる由美なりの応援の仕方。人生は山あり谷あり。真の夫婦となる覚悟があればどんなことがあっても協力して切り抜けようとする──と言ったところか。
由美:「え?」「ウソ・・・」「王将戦って一年に一回しかやらないの!?」
佐藤:「ええ・・・だから由美が太閤名人の求婚を受けられるのは早くても1年後って事になるわね・・・」
由美:「マジか~!月1ぐらいでやってんのかと思ったよ・・・」
佐藤:「それに太閤名人は今6冠王だけど・・・今日みたいに何かのタイトルを落とせばまたそこからやり直し・・・」「由美のウエディングはいつになる事やら・・・」 File:947
年数を経過させないために季節限定の同じイベントは二度ないこの漫画において、タイトル戦はもう終わり。再び七冠を取り戻すのは、コナンが組織を倒し「その後」の話が描かれる時になるのかもしれない?
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