世良真純のもう一人の兄(次男)|「沖矢昴」論

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変装が前提

沖矢昴を次男と推理するには前提となる条件がある。まず、世良はFile812で沖矢昴と直接会っているのである。

「何か今、大事な仕事の真っ最中らしくて居場所とかちっとも教えてくれないけど・・・」 File:859

世良は直接沖矢の顔を見ても次男だと気づいていない。世良は兄の居場所を知らないと言っているのだから、このままでは沖矢を次男と推理することはできない。

もちろん、「世良は次男とは生き別れで顔を知らなかったために気づかなかった」なんて設定ではなさそうである。世良は次男は自分とは「似ていない」と言っている。電話で推理の相談をしたり、メールで写真を送ったりしている関係でもある。

まぁ、「世良と次男は直接会った事は一度もなく、且つ、次男は全く別人の写真を世良に送って騙していた」。なんて後付けしてしまえばどんな展開にでもできてしまうのだが…

しかし、次男はコナンの頭が切れることを知っていた件について隠していない(直接会ったことを説明していると考えられる。)ことからも、世良をミスリードまでして欺くような意図はないように思える。そもそも、次男は似ていないという情報を元に推理させるところを、世良の認識する次男の顔が違うのであればこの情報は当てにならなくなり、伏線が意味を成さなくなってしまう。

とりあえず、後出しは考えても仕方ない。直接会った件については、沖矢は「変装状態である」と推理できる箇所が複数あることは以前から考察している通りであり、「世良は次男が変装していたために直接会った時に気づかなかった」と考えることはできるかもしれない。

沖矢の目

世良:「死んだ兄やボクとは違ってパパ似だからボクとは似てないんだけどね・・・」 File:859

これも以前に考察した通りだが、論理的に考えていくと次男は「外見」がパパ似、末っ子の真純と長男の秀一の「外見」は似ていることがわかる。(世良と赤井の性格は似ていない。)

しかし、沖矢はミステリートレインで開眼し、世良と赤井に共通する特徴である目の下の隈を晒している。特長的な目は世良(赤井)家のトレードマークであり、これがあると似ていることになる。

逆に、これがないと似ていると確かなことは言えない。血縁関係にある人物の目が似ている伏線は水無怜奈と本堂瑛祐の姉弟関係も示す重要な根拠でもあった。

仮に「似ている」のが性格として、世良の過去と赤井は共通して根暗、次男はそれとは違い、今の世良のような明るい性格だったと仮定しても、沖矢は次男の性格には当てはまらない。

沖矢は変装なので性格も演じている─ というところまで考えると、それは読者には知り得ないことなので「次男はパパ似」の伏線が意味を成さなくなってしまう。

よって、次男には目元の隈はないと予測できる。そのため、ミストレの沖矢は次男の変装と推理することはできない。

沖矢は赤井秀一の変装

沖矢昴は赤井秀一の変装と推理される。日常編で犯行可能な容疑者が2人いては犯人を特定できないのと同じで、沖矢=次男を推理するには沖矢≠赤井も証明しアリバイを崩さなければならない。

しかし、沖矢≠赤井を証明する確固たる根拠は今のところない。これはバーボン編前半での推理通り。

沖矢の特長のいくつかと、次男の特長のいくつかを繋くだけでは沖矢=次男と推理することはできないのである。沖矢の正体を推理するための伏線は60巻から出続けている。

「世良真純は探偵のような奴だからバーボン」といった推理のように、いくつかの特長の共通点を見つけるだけでは不十分。候補の一人に残るのだから共通点があるのは当然である。

残る可能性

上記のことから、まず沖矢=次男と考えるには沖矢は変装であるということ。さらに次男が単純に沖矢に変装しているのではなくて、赤井の変装である沖矢と次男の変装である沖矢の2人1役というのが前提となる。

2人1役の証明をするには ─

「2人1役」は2人で1人の人物を演じること。今回の場合は2人とも変装で1人の仮想人物(沖矢)を演じることになる。

別人として沖矢昴が存在するケースはまた別の話。↓
本物沖矢は存在するのか

また、「2人1役」の場合でも、普段は1人が沖矢役をこなしているが、特定の回だけ別人が変装しているパターン(ミストレの火傷赤井)と、ほとんど同じくらいの割合で2人が1人の沖矢を演じているパターンが考えられる。

前者の場合、その時だけ別人でなければならなかった理由(こなせない役割が合った場合や、別の場所にいるなどして変装が不可能な場合)が必要である。例えば、ミストレで本物の赤井秀一が登場したために、その回の沖矢は次男が入れ替わったなど。(ミストレの場合は目の下に隈があるので次男ではないが。)

また、基本的にはもう一人の変装者を登場させるなりして、何らかの形でその変装のみが別人の変装であることがわかるようになっているはずである。

後者の場合、これも2人が1人に変装して2人1役を演じる理由が必要になるが、異なる人物が同じ1人の人物をこなすわけなので、それぞれの演じる沖矢に明らかな違いが生じるはずである。

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更新日:2016-5-20
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