映画【異次元の狙撃手】を見て来たので感想 ちょっとネタバレ注意

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今作の特長

アクションが魅力

誰が見てもアクション重視。「アクション探偵コナン」です。現監督はアクションの技術が高いんだろうというのは素人でも何となくわかります。

まぁ、映像技術は日進月歩。ゲームと同じで後発が上なのは当たり前なことなんですが。

とにかく、序盤からガンガン飛ばすので、慣れるまでかなり耳やら心臓に響きます。映画館や位置取りの問題もあるんでしょうが、内容に集中できなくなるくらいでした。高齢のおばあちゃんには厳しいかったかも(笑)これこそが映画館で見る魅力なのですが、家でゆっくりみたいと思う人もいるかもしれません。

旧作は比較的推理パートとアクションパートで大きく分けられていて、メインが推理で終盤の犯人との対決をアクションで派手に締めるというものが多かったですが、今作はとにかく量が増えています。

この傾向は前作からも多少ありました。3,4作前の評判がちょっと思わしくなく、それで方向を変えた前作は好評だったので、売れるパターンがわかった。じゃあ今回はもっとこれを突き詰めてやってやろうというのは自然な流れなのかもしれません。

でも、これはこれで良いんだけど… という声もあります。

派手さを求めるあまり、コナンのアクションが年々人離れしてリアリティを失っている。「異次元」の意味はこういうことだったのかー(笑)(いえ、異次元なのはスナイパーです。)

また、アクションシーンが増えただけに、それが逆にアクションの重要性を低くしてしまっているとの意見も。山場はそこに凝縮するから”山”なんであって、ダラッとやったら平地になってしまう。

劇場番なので、漫画と違って映像で見せるのは当然。ただ、派手なのをじゃんじゃん埋め込めば良いわけでもなく、アクションにもドラマ性とかきちんと意味が必要ですが、今作はとにかく迫力が重視されています。ここは脚本の問題もあるでしょうが。

まぁ、序盤のFBI、中盤の世良と終盤の沖矢の演技は魅力。つまり、組織編キャラのためにあるようなもんです。

次回はもっとシナリオ重視とか、ノスタルジックなのとか、推理中心でとかの声も多いようですが、予告の画を見る限り(一面ひまわり畑の中に蘭がいる。)ではまた方向性を変えてくるんじゃないかと思います。(出回っているひまわり画は過去のEDの一部のようで、実際の予告は洞窟に一輪のひまわりのようです。)

個人的には期待大です。でも、印象が地味そうなので、興行は下がるかもしれません。難しいですね。

舞台設定

ここは前作のイージス艦には敵わない。唯一負けていると言うか。

今作の舞台は浅草。街巡りと言えば京都を舞台にした「迷宮の十字路」が良い作品だけど、異次元はベルツリータワーの印象の方が強く、そう言えば浅草だったんだーという感じ。

舞台設定ではないですが、今作は初の「スナイパー」もの。射撃における駆け引きは爆破もののスリルや緊迫感とは違ったところがあり、位置取りなんかも凝っていますので、この辺も見所です。

推理パート

「名探偵コナン」なんだから、本来はここが重要なのかもしれません。今作は組織編キャラの登場を含め、事件の起き方などについては漆黒のイメージに近くなっています。犯人が置いていくメッセージなんかもそっくりです。

推理パートの比較なら、漆黒の方が上かも。漆黒は映画としては複雑かつ伏線が細かくてどうなのかという欠点もありますが、ミステリー事態はドラマ性とトリック含めてかなり良くできていますので。

異次元に関しては、途中からペースダウンして一見眠くなりそうに思えますが、それでも「このまま進まないだろ~」とか「あれ、何か違和感があるな~」と感じるところを要所で出してきて、物語の中にうまく引き込んで行きます。

難易度については、序盤は推理に必要なピースが足りずに先が読めないのですが、途中で犯人と動機の予測がついてしまいます。

ですが、その後にその”予測”を”推理”とするために絞込みのアリバイなどを考えようとしても、話が進むに連れて勝手に真実が明らかになってしまい、終わってもいまいちすっきり感がありません。

いわゆる、「容疑者が絞られる過程を視聴者に考えさせながら見せる」ところの”でき”は微妙です。

いや~、ダイスのところは厳しい。置かれた位置なんかわからないし(笑)

犯人や動機事態は斜め上を行く結果となるので、ありきたりの展開じゃなければ面白いと考えるならば満足かも。

まぁ、映画なのでリアルタイムで難しいことをがんばって推理させようというよりも、ストーリーとして淡々と進めてしまうという考えは必ずしも悪いわけではないと思います。

どちらが良いかはともかく、これもある意味で新しい取り組みだったと考えられるのではないかと。

思えば、前作とは対照的なのかもしれません。

絶海は「女の人が明らかにキール、子供と一緒にいる人が明らかにスパイで、これじゃあ推理も何もない~」「事件の真犯人は別で、途中から目立つところに落ちていた携帯が明らかに不自然。現場で事件が起きたと見せかけるための犯人の仕掛け、犯行現場は別の場所か?」などとトリック部分はすぐに見当が付く。

じゃあその必要性のある容疑者は… 途中から目暮警部と高木刑事が来たけど… 候補になる人物は誰がいたっけ?思い出せない…

「犯人は倉田さん!」あーこの人いたわ。最初に思いっきり出てたし。乗ってなかったの知らなかった(笑)という、トリックはバレバレなんだけど、容疑者が誰なのかを思い出すのが難しいという、大抵は事前に容疑者がわざとらしく紹介される名探偵コナンとしてはある意味珍しい試み。

今回は犯人はわかるけど、トリックが難しい。ミステリーとしては当たり前なんですが、提示された謎解きが難しいのではなくて、何が謎だったのかが終わってもいまいち整理しきれないという具合。

やはり、映画を初見で全部理解するのは難しいと思います。DVDならメモ取ったり一時停止して考えることもできるんですけど。

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更新日:2016-3-8
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