考察本、【名探偵コナン最終研究―20年目の真実 (サクラ新書)】のレビューです。
アマゾンに4/8日発売とあったのですが、いつの間にか発売日が消えて「取り扱いできません」と表示されていました。ダ・ヴィンチには10日と書いてあったので、それが正解だったのかも。現在は購入できるようです。
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マイナーな本なのか、本屋には置いてあるところとそうでないところがあります。数件回ったら1冊だけあったので購入しました。
で、買ってから気付いたのですが、これっていつぞやの製作委員会のやつじゃないかー
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↑これです。
前作(2011年秋)は世間ではボロクソちょっと不評でした。
個人的にもレビューを書いた記憶があったのですが、書くことがなくてやめたのか、内容が薄かったので後から消したのか覚えていませんが、記事が見つかりませんでした(笑)
タイトルから踏み込んだ考察本を期待した人が多かったようですが、中身は基本的なことや妄想レベルのことしか書かれていなかったということが主な理由のようです。
しかし、売り上げは予想を超えてたようで、(タイトルに釣られた人が多かった?)それが今回新作を出す要因ともなったらしいという皮肉。「最終研究」とあるからにはこれが最後かも?
で、肝心の今作のできについてですが、得るものがあるかはどうかは人によると思います。
ほとんどがキャラ紹介や組織編に関わることの基本に触れているだけで、考察もネットで噂されているようなものです。
コミックを何度も読み返している人や、普段から組織編を追っている人にとって新しく得る情報や興味を引く推理はないかもしれません。ほとんど既出ネタです。というより、ネットからかき集めただけと思われるものも多いです。
ただ、書いてあること自体は重要というか、組織編を考察する上では知っておくべきことでもあるので、今話題になっていることを簡単に復習したい人には悪くないかもしれません。もしくは、どんな些細な情報も見逃したくない人。
タイトルからマニア向けのように見えるのですが、どちらかと言うと、ライトファン向けです。でも、最近はコナン新聞やスーパーダイジェストなどファンブックは立て続けに出ているだけにこれを購入する理由もないんですが…
ライトファンは恋愛ネタとか日常編の事件や人間関係を分析した小ネタのほうが楽しめるかもしれませんが、これは面白いことはあまり書いていません。深い考察があるわけでもなく、ネタに走ってるわけでもない。ということで、ターゲットが限られてしまい評価され難いところがありそうですが、そこは人それぞれということで。
まぁ、この本の考察は根拠のない思い込みレベルのものが多いので、余計な考察をするよりも明らかになっている事実を書くだけのほうが良いのかもしれません。文章は読みやすいです。2,3時間でサラッと読めます。(850円もする本を2時間程度で読めてしまうのはどうかと思いますが。)
なので、コナンファンというか、これから組織編を推理したいという人にはお勧めかもしれません。
ビニールに入っているので中身を確認できないところがイヤらしい。(本屋特有の問題かもしれませんが。)中身を見て面白そうだと思った人が買えればいいんですが、それができないのがちょっと。それが狙いでもあるのだろうけど…
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