エンタミクス 2014年5月号 「『名探偵コナン』真実がいっぱいspecial」

sponsored link

「エンタミクス」はインドアエンターテイメント月刊情報誌の「オトナファミ」が誌名変更されたものです。ちょうど今月号からのようです。

それにしても、このタイプの総合エンタメ雑誌で値段が710円というのは高く感じます。(今月号が特別ちょっと高いみたいですが。)

今回はコナンの特集があったので、書店で見かけて購入を迷っていたのですが、結局買ってしまいました。

考察というところではそんなに興味深い情報はありませんが、高山みなみさん&諏訪Pのインタビューはなかなか面白かったです。

それ以外の内容は、「杉本右京さん&江戸川コナンのコラボインタビュー」(あんまりコナン原作の話題には触れていないです。)「新一とコナンの”コナンエンタ”オール補完FILE」「少年探偵団が推理!『異次元の狙撃手』で怪しいのはコイツだ!」など。

「オール補完FILE」と言っても、浅いキャラ説明や小ネタに漫画やアニメ、イベント、ゲームなどメディアミックスで色々なコナンを楽しめるのが紹介されてるだけです。

舞台とかスマホ向けの小五郎主役スピンオフとかもあるみたいで、とにかくコナン関連のイベントなどは欠かさずチェックしたい、「こんなのあるんだー」なんてのを知りたい人は役に立つかもしれません。

「少年探偵団が推理!『異次元の狙撃手』」は、ほんのちょっと(はじまりだけ)映画の内容が明かされています。「怪しいのはコイツだ!」なんて特集もありますが、候補が世良だったり赤井だったりでしょーもない(笑)この辺は興味があれば買って読んでみてもいいかも。

ものすごくどうでもいいんですけど、映画説明のページで、コナンが「今回はある人物を追ってるらしいだ」と言っているところで、「どこの訛りだよ!」と思わず噴いてしまいました。まぁ、単なる誤植でしょう。

みなみ&諏訪Pと選ぶTVアニメベストエピソードAWARD

犯人を死なせてしまったあの回忘れられないエビソード

─ まずは、個人的に最も思い出深いエピソードを教えて下さい。

高山みなみ(以下、高山):”お気に入り”というのではなく、絶対に忘れちゃいけないという意味で第11話『ビアノソナタ「月光」殺人事件』です。最後に犯人の成実先生に窓から放り投げられるシーンが忘れられない。唯一犯人を死なせてしまったあの時ほど、自分(コナン)の無力さを思い知ったことはなかった。18年間ずっと心の中にあるし、これからもずっと心に留めて演じていくと思います。

諏訪道彦(以下、諏訪):放送してから、初めての1時間スペシャルだったんですよね。始まって3ヵ月経ったくらいで、よく編成できたなと制作サイドとしても記憶に残ってます。僕は、本当に個人的ですが、やっぱり第31話『テレビ局殺人事件』。なにしろ僕が殺されてますから(笑)。これは番宣用のPRでタレントの松尾貴史さんが青山先生に「僕も出してくださいよ」とお願いしたことが発端でした。タレントが犯人なら殺人現場はテレビ局で、犠牲者はプロデューサーだろうと、青山先生自ら日テレを取材していただいて。名前も年齢もすべて本当なのですが、先生からは「殺されちゃうから、顔だけは変えといてあげるね」と言われました(笑)。

これはつい最近のインタビューでも既出ですね。「思い出深いエピソード」っていうのはベタな質問だし、今後も同じことを何度も聞かれるだろう声優さんたちがちょっとかわいそうになってきました。もういいかげん飽きてるような(笑)

諏訪Pは被害者や犯人じゃなくて、準レギュラーで度々登場するキャラにしてあげればよかったのに…

─(笑)ヒロイン&ライバルとのコンビはいかがでしょうか?

高山:蘭とのエピソードなら第193話『命がけの復活約束の場所」でしょうか。新一の姿でいざ告白と言う時に、時間切れでコナンに戻っちゃった。それで、蘭に「いつか必ず絶対に・・・死んでも戻ってくるから。それまで蘭に待っててほしいんだって・・・」って伝えたんです。

諏訪:原作でも名シーンのひとつ。

高山:でも考えてみると、蘭と会えなくなってから、実際には半年くらいしか経ってないんですよね。だから割と頻繁に連絡は取ってるほうだと思うけど。新一、意外にマメじゃん(笑)。

─ 最近では、コナンと灰原のコンビも見逃せません。

高山:登場時から比べると、コナン&灰原はお互い妙な緊張感がなくなったというか、円熟味が増してきたっていうか(笑)

諏訪:打ち解けたと言って。僕は第557話『危険な二人連れ』が好き。コナンが灰原をハメた回(笑)。

高山:いやいや!ハメたわけじゃなくて助けようとしたんですよ。灰原が危険人物として恐れていた2人組が実は刑事だったという話。コナンが途中でそれに気付いて、灰原に「観念してつかまっちまえよ」なんて言っちゃったもんだから(苦笑)。後で灰原(林原)から「あなたの正確で的確な、それでいてまどろっこしい名探偵ぶりには頭が下がるわ・・・言っておくけど褒めてないわよ・・・」ってメールがきて。速攻謝った!なんて、こんなキャラクターなりきり遊びも出来ちゃう楽しい現場なんです。

コナンだけでなく、探偵団や蘭と灰原の関係も変化しています。灰原が少しずつ心を開いいるからでしょうか。

「危険な二人連れ」は面白かったですね。その後の「赤い壁」の回もかなり好きです。というか、ほとんど続きの話ですが。あの回は個人的にベストのうちの一つかも。

─(笑)。西の名探偵・臓部平次とはいかがでしょう?

高山:やっぱりスゴイ探偵ですよね。第58話『ホームズ・フリーク殺人事件(後編)」では、麻酔針で平次を眠らせて代わりに推理したんですけど、実は目を覚ましていた平次に正体がバレちゃって。下手な関西弁を使わなきゃ良かったな(笑)。

諏訪:いつも”工藤”って呼びそうになって、慌ててごまかすのも平次のお約束になってますね。

高山:いい加減慣れろよと思うんですけどね。あとね、平次と言えば”お好み焼き”。アニメでも映画でもことあるごとに「大阪のめっちゃうまいお好み焼き食わせたるでー!」って言ってるのに、未だ実現せず。「ねえ、ボクはいつになったら美味しいお好み焼きを食べられるのかな?」

諏訪:たぶん無理だろうね。仮にお店の席に着くところまでは辿り着いても、きっと何かが起きて食べられない。食べさせませんよ。

高山:そんなあ(笑)。そうだ!そろそろ私(コナン)の両親に会いたい!第43話『江戸川コナン誘拐事件』)のように、我が親ながら「そこまでやるの?」って衝撃がほしいな(笑)。

諏誌:あれは博士まで協力して、コナン(新一)をロスに連れて帰ろうとしたんだよね。さすがはコナンの両親(笑)。そうそう、”衝撃”と言えは、第597~598話『湯煙密室のシナリオ』のラスト!

高山:女子に対してデリカシーのない発言をしたせいで、仕返しに唐辛子を仕込まれ、お尻が腫れちゃった回ね。

諏訪:脱衣所にいた裸の灰原を無視したことに対する灰原の報復。あれは、コナンの意外な一面だったよね。

高山:何で灰原が怒ったのか、最後まで意味が分かってなかったコナンに、アフレコ中もキャストみんなが大笑いだった。(灰原以外(笑))。

諏訪:推理力はすごいのに、そういうところは意外と鈍いんですよ。あと、意外なコナンと言えば・・・、

高山:第616~621話『ホームズの黙示録』でしょ?憧れのロンドンに行った時は、大好きなホームズに触れられて、普段はあまり見せない表情をしてましたね。本当に嬉しくて、素直にはしゃいじゃいました。

そう言えば、お好み焼き食べさせてくれるって話しありました。気になってたんですけど、いまだに食べてないのか(笑)

灰原の温泉回はコミックだと69巻。もっと昔の話かと思いましたが、そんなに古くもないか。あれも色々な意味でネタにされている”神回”の一つ。探偵団に変声機のこと突っ込まれたりもしていました。事件そのものも面白いんですけどね…

─ それでは、アニメのオリジナルエピソードに行ってみましょう!

諏訪:オリジナルは毎回苦労しますね。本編約20分の中に容疑者を複数登場させ、トリックや伏線を仕込み、さらに犯行動機などの背景まで描写する。それらを起承転結で展開させて、もちろん各キャラクターの見せ場も作る必要がありますから。その難しさのせいか、1回だけ書いてもらって、その後連絡が取れなくなったシナリオライターさんもちらほら(笑)。僕が印象に残っているのは第478話『リアル30ミニッツ』。当時流行っていた海外ドラマ『24』をコナンでやろうと、放送時間に合わせて19時30分~20時までをリアルタイムで組み立てた。大変なチャレンジでしたね。こういう試みができるのもコナンならではですね。

高山:オリジナルでトリックが面白かったのは第184話『呪いの仮面は冷たく笑う』ですね。密室のトリックと、凶器になった不気味な仮面。その発想がすごいなと驚きました。

諏訪:このシナリオは、4代目TVシリーズの監督である、越智浩仁さんに書いてもらってますが、彼の書くトリックはいつもスケールが大きくて、なおかつ怖いのが特徴。第379~380話『秘湯雪闇振袖事件』も越智さんですが、これは凍った振袖を凶器にして殺害したあと、温泉の湯で着物に戻るというトリック。湯に浮かぶ死体と振袖という異様な光景が、美しくも怖くもあるオリジナルの傑作。青山先生からも「面白いじゃん」って言葉をいただきました。

『呪いの仮面は冷たく笑う』は1時間スペシャル。リアルタイムで2000年、デジリマでも2004年とかなり古い作品。OPがガネクロの「Mysterious Eyes」、EDが倉木麻衣の「Secret of my heart」とかだったり、それだけでもワクワクしてしまう。

内容はちょっと変った作りの館にコナン一行が招待され、そこには曰く付きの仮面が飾られていたり、リアルにはいないけどアニメでありがちな、双子(じゃないけど)みたいな同じ喋り方ををするミステリアスな二人のメイドが登場。その中で密室事件が起きる~と、まぁありがちだけれど金田一のようなノリで、演出もややホラーを意識。といっても、名探偵コナンは基本的に怖い作風ではないけれど。なかなか面白いです。

『秘湯雪闇振袖事件』も前後編の1時間で2004年の作品と古め。まだデジリマではやっていないようです。冒頭の部分がちょっと新鮮で、序盤に何気なく張られた伏線の活かし方が上手い。伝説を利用したトリックとか、脚本が良いのかなと。EDもガネクロの名曲「忘れ咲き」が懐かしい。

『リアル30ミニッツ』は発想は新しい(というかパクリだけれど)のかもしれませんが、リアル30ミニッツにする必要性があったのか、ちょっとわかりませんでした。事件そのものはまぁ面白いんですが。この頃のOPはガネクロの「涙のイエスタデー」でした。ガネクロ名曲多すぎ。

次ページへ

sponsored link
コメントはこちら