File:892(僕の日本から)
安室:「ホォー── FBIですか・・・」「アメリカ合衆国連邦捜査局ってヤツですね・・・よく映画やTVでお見かけしますよ・・・」
「手柄欲しさに事件現場に出ばって来て・・・ドヤ顔で捜査を引っ掻き回し地元警察に煙たがられて、視聴者をイラつかせる捜査官・・・」
キャメル:「なに・・・」
安室:「あ、別にあなたがたの事言ってるわけじゃないですよ!僕が観たのがたまたま・・・」
キャメル:(こいつらが・・・赤井さんを・・・)
ジョディ:(Camel(キャメル)・・・Camel Calm down(落ち着いて)・・・)(彼が組織の一員だとFBIが察しているのを気付かれたくないでしょう・・・)
キャメル:(は、はい・・・)
「手柄欲しさに事件現場に出ばって来て~」これ、FBIを挑発している演技もあるとは思うんですが、本音も入っていそうなんですよね。
目暮:「じゃあ君かね?澁谷夏子さんが公園の階段から突き落とされたと通報したのは・・・」
安室はあっさり通報したことを認めてしまった。何のために電話ボックスからかけたんだー。でも、やっぱり通報者はベルモットが声を変えてのような気がする。
一応、携帯番号とか知られたくなかったってことだろうか。安室にとってはジョディや高木刑事とこの現場で一緒になる必要があったので、通報者として単独で呼ばれないためか。
ただ、ボスのアドレスも契約者を調べれば正体がわかるって設定だったし。組織のメンバーの使ってる携帯は偽装プロフィールで組織やそのメンバーが契約しているという複雑なことはしていないのかも。
安室:「ええ・・・」「彼女にはストーカーの調査と一緒に身辺警護も頼まれていましたので・・・」「いつものように近道である公園を通って、帰宅するのを見届けようと思っていたんですが・・・」「まさか公園の階段から転がり落ちてくるとは・・・」
高木:「た、確か通報者は誰かが突き落としたと言っていたはず・・・」
目暮:「みっ見たのかね犯人を・・・」
安室:「ええ・・・見ましたよ・・・」
安室はストーカーの調査と一緒に身辺警護も頼まれていた。調査と身辺警護なら警察に相談しなかった理由もまぁわかる。
目暮:「しかし・・・通報した後我々が到着するまで何で待っていなかったんだね?そうしていればもっと捜査はスムーズに・・・」
安室:「車の中に別の依頼者を乗せていましてね・・・」「その方がかかわりたくないと言うもので・・・」
ジョディ:「じゃああなたは重体の夏子を路上に置き去りにしたってわけ?」
安室:「もちろん救急車が来るの確認してから立ち去りましたけど・・・」「それが何か?」
キャメル:「ジョディさん・・・」
高木:「まぁまぁ・・・」「ジョディ捜査官は澁谷先生と親友だったそうなので・・・」
安室:「ご友人でしたか・・・」「だとしたら、 FBIに恨みをもった輩の仕業って線も考えられなくもないですね・・・」
ジョディ:「あのねぇ・・・」
まぁ、あの場で待ってても最後のピースは揃いませんし。
「FBIに恨み」も本音が入ってそうなんですよね。何とも言えませんが。
安室:「そういえばあなた・・・以前、澁谷先生に告白してフラレた事があるそうですが・・・」
菅本:「か、彼女から聞いたんですか!?」
安室:「他の先生方に聞いたんですよ・・・澁谷先生に接する態度からしてきっとそうだと・・・」「以前、彼女からストーカー被害の依頼を受けてここを訪れた時にね・・・」「だからあなたは要注意人物だとマークしてましたよ・・・」
菅本先生は澁谷先生に以前フラれていた。
身辺調査を頼まれた上に、本当に菅本先生をマークしていたのなら学校に盗聴器とか仕掛けてそうなんですけど…それをしないと守れない。まぁ、菅本先生は無害だということもすぐに気付いたかもしれないが。
というか、菅本先生はともかく、実際は澁谷先生を守れなかった。安室は赤井や沖矢と同じスペックだし、それで沖矢は組織から灰原を守ろうとしている。安室が本気を出せば一般人相手に守れないということはないはずなので、最初から守るつもりはなかったんでしょう。
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