ベルモットはいつから新出先生に変装していたのか

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ここは、よく言われる解釈が複数(二つ)あるわけではなくて、論理的に出せる正解は一つになると思います。(それが作者の意図した正規ルートではなくて、単純ミスという可能性も否定できないだけ。)

ベルモット編終了後から振り返れば「いつから」という事自体には大した意味はありませんが、ベルモット編をリアルタイムで推理するためにはここの部分は理解していないと確実な推理はできないようになっています。

まぁ、新出=ベルモットの伏線をいくつか見つけ、細かいところは気にせず決めてしまえば結果的にはそれで正解となるし、ベルモット編の時期に完璧な推理を求めていた人はほとんどいないと思いますが…

ベルモット=新出先生

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ベルモット=新出先生の伏線はまた膨大な量になるので、ベルモット編全般の考察でまとめます。

42巻「二元ミステリー」でベルモットが新出先生に変装していたという事実は明かされているので、ここはまず確定事項という前提。

それなら、じゃあ、ベルモットはいつから新出先生に変装していたのか?というのがこの考察のテーマ。細かいとこ突っ込むとかなり複雑です。

ここは具体的にいつから?という形での伏線回収(それらしきセリフはあるが、それもまた問題がある。)はされておらず、やや宙に浮いた形でベル編は終了してしまったところ。

しかし、ベルモットが新出先生に変装していた件について今更補足されるようなことはないはずで、これまでの作中にある情報から推測するしかない。

そのため、事実を「確定」するのはちょっと難しくなっています。

新出先生の登場回

コミック アニメ表題 眼鏡のフレーム
24巻 暗闇の中の死角 2本
26巻 第三の選択&黒衣の騎士 2本
29巻 謎めいた乗客 1本
32巻 本庁の刑事恋物語4 1本
35巻 幽霊屋敷の真実(前編) 1本
41巻 4台のポルシェ 1本
42巻 満月の夜の二元ミステリー 1本
44巻 帝丹高校学校怪談 2本

ベルモットがいつ新出先生に変装していたのかを考察するには、まず新出先生の登場回を把握し、どの新出先生が本人で、どの新出先生がベルモットなのかを分ける必要がある。

上記は回想での登場は含まれていない。細かく調べていくと、蘭や園子などの会話からもさらに時期の絞込みもできるが、それは後で検証。

また、眼鏡のフレームの違いも新出先生本人とベルモットの変装を見分ける重要な伏線になる。これも後に詳しく解説。

ある時期を境に本物と入れ替わっている

ジョディ:「さすが千の顔を持つ魔女ベルモット・・・」「その変装能力があれば、どこでも侵入できて調べ放題ってわけね・・・」

ベルモット:「貴方こそよく気づいたわね・・・Dr新出の変装に・・・」

ジョディ:「わかるわよ・・・たいした病気でもないのに、お忍びの女優クリスとして素顔であの新出病院に通い詰めてる姿を見れば・・・」「彼を殺して成り済ますつもりだって事はね・・・」

ベルモット:「じゃあ、もしかして、私の車の目の前で家族を乗せた彼の車がガードレールを突き破って海に沈んだのは・・・」「貴方の仕業だったとか?」

ジョディ:「ええ・・・殺される前に事故で死んだようにみせかけたのよ・・・車が海に沈んだままにして・・・」「彼が死んだ事を誰も知らなければ、貴方がDr新出として立ち回りやすいから・・・」

「もちろんその車に乗っていたのは、酸素ボンベを背負った私の仲間・・・」「本物の彼は遠い所で平和に暮らしているわ・・・」 42巻

ベルモットは新出先生に成り済ますために、新出病院に通い詰めていた。そのことに気づいたFBIは、本物の新出先生の死を偽装してベルモットを欺き、新出先生本人は安全な所へ避難させた。

そして、ベルモットは何食わぬ顔で誰も知らずに死んだことになっている新出先生に入れ替わった。

ベルモット編の新出先生は新出本人と変装新出がランダムに登場しているわけではなくて、ある時期を境に本物は退場、偽の新出先生が出続けていたことがわかる。

このことから、本物と偽者は「ここからここまでは本物~」「ここからここまでは偽者~」とシンプルに分割できるようになっている。

確定している事実

本物の新出先生

24巻(初登場)の新出先生 ─

ジョディ:「私、あなたと違って──とってもとっても暇ですからー・・・」

新出:「暇?」

ジョディ:「Dr新出、もうすぐ殺人事件の裁判ね!」「ちゃんと証言しなきゃいけませーん!」

「本当は──お手伝いのひかるさんが引き金を引いて─・・・」「あなたの父親を殺した事を隠してね・・・」

新出:「ひかるさんが引き金?」

ジョディ:「とぼけてもダメね!」「私、毛利探偵にこっそり本当の事聞きました─!」

新出:「何を言っているんですか!?あの事件の犯人は、僕の義理の母・・・」「それに死因は感電死、拳銃なんかじゃありませんよ・・・」

ジョディ:「HA HA HA」

新出:「な、何なんですか?」

ジョディ:「Oh Sorry・・・」「私が言った引き金とは、電気のブレーカーの事ね・・・・・・」

「殺人の仕掛けを仕組んだのは犯人ですが── ブレーカーを上げて、殺人の引き金を引いてしまったのは、何も知らなかったひかるさん・・・」「その彼女を傷つけないために─ 犯人と警察が示し合わせてウソの調書が作られたんでーす!」「殺人は別の方法で行われたとね・・・」「まあ、知らなくて当然でーす!」「あなたが警視庁から盗んだ調書にはそんな事書いてありませーんから・・・」

「裁判を乗り切ってDr新出であり続けるために盗んだ・・・」「あの事件の調書にはね・・・」「違いますか─?」

ベルモット:「気づかなかった?毛利探偵が関わった事件の調書を盗んだのには、もう一つ意味があったのよ・・・」

「全て盗んだのは、必要としている事件の調書を特定させないためだけど・・・」「警視庁にそれをまとめて送り返したのは・・・」 42巻

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ベルモットは以前新出家で起きた事件の裁判の証言をするために、事件の調書を盗んでいた。ところが実際はその調書は現場にいた人にしかわからないウソが書かれていた。

しかし、後から変装して新出先生に成り済ましているベルモットはそのことを知らなかったためにボロが出てしまう。

これで、最初の事件の新出先生は本人とわかる。

まぁ、ベルモット編の大きなシナリオの流れはベルモットがいつのまにか新出先生に変装しているというところなので、初登場の新出先生は自己紹介的な登場であり、これが最初からベルモットでは話の魅力半減なのだが。

というか、ベルモットの初登場(来日)がこの新出先生の初登場の次の話なので、考えるまでもなしか…

44巻の新出先生 ─

新出:「ジョディっていうFBIの捜査官から話は聞いたよ・・・」

コナン:「え?」

新出:「悪い人が僕に成り済まそうとして何かをしようとしてたとね・・・」

「それでしばらく米国に行かされていたんだけど、一緒に来たひかるさんやおばあちゃんには外国は水が合わなかったみたいで・・・」「そうしたらその悪い人が正体をババラして逃げたって聞いて・・・」「それなら米花町へ戻りたいと頼んだんだよ・・・」

「この先、その人が僕に変装する事はないだろうし、青森の病院にはもう別の人医者が入ってしまったらしいから・・・」

コナン:「・・・・・・」「でもそんな事何でボクに?」

新出:「きっと驚くから君にだけは話してくれと頼まれてね・・・」 44巻

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42巻の二元ミステリーでベルモット編は終了し、ベルモットは正体をバラして撤退している。その後最初の新出先生の登場。

当然だが、これは本物の新出先生。コナンは最初疑って新出先生の頬をつねっているが…

ベルモットの変装

29巻の新出先生 ─

ベルモット:(さあ・・・その口紅一本でどうする気?)(お手並み拝見させてもらうわよ・・・)(Cool guy・・・)

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この時点ではベルモットが誰に変装しているのかは明らかにされていないが、ベルモットの心の描写でベルモットがバスに乗車していることが示唆されている。

他に、表紙にも怯える灰原と蔑むようなベルモットの顔が描かれていたり、灰原がバスの中で強烈な組織の気配を感じていたりと伏線は多数。

これで、バスジャック(謎めいた乗客)の新出先生は既にベルモットであることが確定。

ジョディ:「そう・・・あのコナンっていう男の子・・・あのボウヤがこの少女の元から離れるまで手を出さなかったその理由・・・」「ジャックされたバスの中で貴方が身を挺してまで守ったあのわけを・・・」 42巻

二元ミステリーでのジョディのセリフでも、バスの中にいた新出先生がベルモットであったことが説明されている。

42巻の新出先生 ─

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これは説明するまでもなく、新出先生がビリっと変装を解いてベルモットの素顔を晒したシーンがあるので変装で確定している。

この後に赤井とコナンに追い詰められたベルモットは撤退、ここまでが偽の新出先生となる。

整理すると

前述したように、本人と変装の新出先生はある時期を境にはっきりと分けることができる。

そして、最初の事件は新出本人であり、ベル編終了後の44巻には戻っている。

また、バスジャックの新出先生は既にベルモットの変装であり、そこから42巻の二元ミステリーまでは偽新出先生である。

このことから、新出先生が登場している話で唯一はっきりしていないのは、26巻の学園祭(第三の選択&黒衣の騎士)のみ。

ということで、「ベルモットはいつから新出先生に変装していたのか」の考察は「学園祭の新出先生は本人なのか偽者なのか」を検証すればよいことになる。

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更新日:2015-10-22
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