ベルモット不老の秘密

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烏丸蓮耶の生存

優作:「それとウチに住まわせているFBIの彼と先程話したんだが・・・」「羽田浩司が殺害された現場に残されていた例の暗号・・・」「ASACA」と「RUM」の2つの単語に分けるのではなく・・・あの8文字である一つの名称だろうという結論に達したよ・・・」

コナン:「一つの名称・・・」「ま、」「まさかそれって・・・」

CARASUMA

優作:「烏丸蓮耶・・・」「この推理が正しければお前はこの日本で最も強大な人物を敵に回そうとしている事になる・・・」「この世にいないはずの大富豪をな・・・」 File:1008

優作は羽田浩司の事件のダイイングメッセージを「CARASUMA」(烏丸蓮耶)と推理。そして、それが組織のボスだと言う。(優作は、はっきりと「ボス」とは言っていないが、サンデー公式が認めている。)

しかし、烏丸蓮耶は「この世にいないはずの大富豪」。なぜなら、世間的には烏丸蓮耶は亡くなっていて、最低でも20年前には烏丸一族も衰退していることがわかっているから。それどころか、蓮耶は40年前の惨劇の噂の時点で100歳を超えていて、その時既に死期が近かったとされている。

館に残されたルミノール反応から、そこで惨殺が行われたことやその時期は大方合っていると考えられる。また、当時考古学者として呼ばれていた千間探偵の父が、自分の順番が来る前に家族に隠しメッセージを込めて送った手紙は、千間父が共犯でない限りは、その手段からしても内容に嘘はなかったと考えられる。だとすれば、40年前には烏丸が高齢で死期が近かったのは確か。

死期が近かったと見せかけ、それをあえて外部に流出させることで自分が死んだことにしたが、実は既に不老状態だったとかは、さすがに後付しすぎ感が強い。それなら、事故を装い死亡を偽装したほうがてっとり早い。

130歳を過ぎていた命様のように、誰かが140歳を超えた烏丸蓮耶を名乗っている可能性もあるが、烏丸蓮耶がそのまま現在のボスであるという前提で考えるのなら、薬の力しかありえない。

灰原が考案し、新開発されたと言われたAPTX4869は17年前の時点で既に宮野夫婦が完成させていたことがラム編に入り明らかになったが、40年前はかけ離れすぎている。先述したように、ベルモットは幼児化ではないので、APTX4869より前の薬の影響である可能性はあるが、宮野厚司が組織に加入しその後エレーナと結婚したのが30年前より後のこと。

ベルモットが歳を取らない体であるということがわかれば、ボスもその状態であるかもしれないということは、いくつかの矛盾は生じるものの可能性としては考えられる。ただ、その薬がいつから存在していたのか?というのがこれまでの謎であった。少なくとも、宮野夫婦以外に研究に大きな功績を残せるようなキーパーソンの存在や、組織の転換期となったような大きな出来事の暗示はない。

変装術(キッドと同じ)が使えることが作中に示唆されているベルモットが変装術を使うことは許されているが、そうでない人物が変装術を使ってアリバイを作って完全犯罪をすることは暗黙の了解で無しのように、ベルモットが不老であることが、そのまま他にも不老である人物がいることを示すものになはらない。

ボスが薬を飲める状況にあったことがわかって、初めて不老状態であると推測可能になるのであるが、40年前の時点でまだ学者を集めて館の宝探しをさせていたこと、死期が迫り業を煮やしていたことはやはり手紙の内容から信憑性が高く、この時点で不老不死の薬が存在し、それを飲んで生きながらえていたとは考えにくかった。

それが、ここへ来て烏丸蓮耶が生きている(可能性)ことが先に明かされる。つまり、40年からその数年くらいの間に不老不死の成果を出していたということが、逆の形で提示されたことになる。確かに、組織は半世紀前からプロジェクトを開始し、宮野夫婦もその研究を引き継ぐ形となったようなので、50年前~30年前の空白の時間に何かあったかどうかは未知数。

ただ、前述したように、天才扱いの宮野夫婦加入前に、一体誰がそんな薬を開発することができたのか。(ありえるのは、ラムくらいしかいないが)モブの研究者にそんなことができるのなら、宮野夫婦の存在価値がなくなってしまうし、モブに可能なら、それこそ世間が知らない完全犯罪可能な代物を次々と開発していくことができてしまう。

この漫画はミステリーとして、コナンや灰原の幼児化以外はリアリティー重視。これに、後からベルモットの不老が加わっただけ。組織が幼児化というファンタジーな薬を開発できたのは、宮野夫婦という天才研究者が加わったという伏線があったからできたこと。

また、石橋を叩いて壊すほど慎重居士なボスが先に飲んで成功したことで、お気に入りのベルモットにも飲ませたと言うよりは、先にベルモットが被験者になったのではと。

それならば、40年前に29歳の状態で老化が止まったことになるが、現在の実年齢が70歳近いのはギリギリありとしても、盗一に変装術を習ったのが50歳過ぎということになり、さすがに当時の容姿と一致しない。シャロンも当時デビューしたてで、その時既に不老状態。年齢を偽っていたのかもしれないが、それならば、なぜわざわざ一人二役をしなければならない女優になったのか。

あるいは、実年齢60歳で20歳で老化が止まり、それから老けメイクをしたか。しかし、それでは20年前に40歳になってしまう。では、シャロン・ヴィンヤード自体が既にシャロンの演じる2代目であり、シャロンの母が40年前に29歳の状態で不老になり、10年後の30年前の時に19歳のシャロン・ヴィンヤードを周知させたとか。それなら、20年前は29歳になるが…

それから、ベルモットは明らかに宮野夫婦とその研究を恨んでいること。ベルモットが宮野夫婦以前の研究により不老状態となり、何らかの不利益を被ったとすれば、宮野夫婦が研究を引き継ぎAPTX4869まで昇華させ、さらに薬を完成させる可能性のある娘のシェリーを研究阻止のために殺害する動機にはなりえても、あくまで事の発端は前研究者であって、宮野夫婦と灰原は「申し訳ないけど死んでもらう」という程度のはず。

40年前に不老薬が存在したことと、ベルモットの不老はピタリとは一致しないところがある。この辺の矛盾点を説明できそうな事実が今後明らかになっていくのであろうが、現状は読者が推理に必要な情報が後手後手に提示されているため、実はこうだったんですと結果を先に出すことで、サプライズを重視していく方向の可能性もあり。

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更新日:2018-5-8

ベルモット不老の秘密」への12件のフィードバック

  1. 管理人 投稿作成者

    >>けい さん

    それだけでは何とも(笑)

  2. けい

    シャロン・ヴィンヤードは薬を飲んだのではなく、クローンを作ったのだと思います。
    それがクリス・ヴィンヤード。メロディを聞いて、淋しげな顔をしたクリス(ベルモット)がそれを物語っています。

  3. 管理人 投稿作成者

    >>aaa さん

    最新の薬は幼児化であって、歳を取らないのとはまた違います。「薬を飲んだ」「シャロンとクリスの二人一役を続けていた」。これを前提にして考えるのなら、ベルモットは幼児化まではしていないのではと思われます。

    いわゆる効果の一部ですので、十数年前に効果が出ていてもおかしくはないのではと。でないと、宮野夫婦は全く研究の成果を出せなかったということにもなりますので。

    それと、まともな効果というか、組織内に不老の人間がゴロゴロしているわけではなさそうなので、新一や灰原と同じで偶然成功したのではと思います。

    ベルモットの不老が先に存在というのも論理的には考えられなくもないですが、現実世界に不老不死の人間がいない以上はなぜ彼女が不老なのかの説明がつかないと思います。研究に反対する動機はあっても、灰原や両親を恨む理由もわかりません。

    それから、「組織が半世紀前からプロジェクトを始めている」という話は今のところひっくり返す必要はないと思います。

  4. 管理人 投稿作成者

    >>匿名 さん

    不老を前提とした場合、組織の研究の”前に”ベルモットが不老というのはないんじゃないかなぁと。推理の部分はあくまでリアリティ重視のミステリーですので、薬なしで歳を取らないというのは非現実的なので。

    ちょっと話がごちゃごちゃになっているのですが、不老を研究して薬が出来たというのはそうだと思います。
    まぁ、不老そのものが目的ではないんですが、薬の効果として。

    やっと若返りの効果が見えてきたというのは幼児化のことを言っているのだと思いますが、歳を取らないことと体が幼少期のサイズまで縮むことはまた別ですので。

  5. aaa

    一通り読んだだけで深く読み込んでいませんが、私はベルモットが薬を飲んでいるということはまるで考えていませんでした。
    何故なら、最新の薬でも研究していた灰原でさえ若返りの可能性を僅かに見つけていただけであり、殺人の毒薬程度に使われていたような薬品です。それにも関わらず数十年前にまともな効果が発揮される薬が存在するとは考えませんでした。
    ざっくりとした考えですが、
    「ベルモットの不老が先に存在し、その研究を組織で薦めている」
    と考えながら読んでいました。
    もっと言うと
    「ボスもベルモットと同じ体質でありベルモットの願いは老衰」
    「ボスは百年単位の時を生きている」
    なんて想像もしました。
    組織の規模が普通の人間が一代で成せるものではないように思えたので。

    読み込んでいる方からすれば矛盾があるかもしれませんが自分の思っていたことを書き込ませて頂きました。考察の一助になれば幸いです。

  6. 匿名

    原作を一通り読んだだけで、あまり読み込んではいないのですが……。
    ベルモットの不老が組織の研究よりも先にあった物だと考えながら読んでいました。薬を飲んで不老になったのではなく、不老を研究して薬が出来たと。最近やっと若返りの効果が見えてきた薬を数十年前に飲んで不老となっているのは違和感があったので。
    そしてベルモットだけでなくボス自身も不老であり百年単位の時を生きているのでは……なんて方向で色々と想像を膨らませております。

  7. 管理人 投稿作成者

    >>mix さん

    赤井のセリフがどう関係するのかわかりませんが、ベルモットがインチキ(不老ではない)という可能性は可能な限り考えるべきだと思います。元々、推理はありうること全てピックアップした上で、正解に繋がるのはどれなのかという手順でするべきですので。この辺は二元終了から散々語られていますが、未だきちんとした推理は出ていないところです。まぁ、真実は一つなので、それが正解でなければ行き詰りますし、他に答えが出てしまったらダメなんですが。

  8. mix

    緋色のエピローグにて赤井が「トリックなんてタネを明かせば大体インチキだ」などといっていましたが、ベルモットが不老状態にあるという事実もインチキであるという可能性については管理人さんはどう思われますか?

  9. 管理人 投稿作成者

    >>fleck さん

    いいえ、出来ないことが証明されたといっていいと思います。理由は説明し難いのですが、マジック快斗のレビューを参照してみてください。まぁ、どちらにしろ、ベルモットは老けメイクで変装できるのだからわざわざ二重変装の必要ありませんし、変装を剥がすのに顔に傷がついてしまうのは女優としてまずいので、ベルモットの二重変装説はもう無しで考えていいと思います。

  10. fleck

    この前のマジックカイトで二重変装は可能ということが証明されたって事でいんですか?

  11. 管理人 投稿作成者

    >>那月 さん

    エレーナは回想ですが登場していてベルモットとは違いますので、別人だと思います。

  12. 那月

    質問なんですが、ベルモット=宮野エレーン(灰原の母)の可能性はないですか?
    そうすればクリスの父親が死んだ時期と宮野教授が死んだ時期と同じぐらいになるんじゃないかなと。
    あんまり深く読んでないので分かりませんが…

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