本物の沖矢昴は存在するのか

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沖矢昴は赤井秀一の変装であるという考察はこれまで行ってきた通りで、今回はその説明は省略。

沖矢昴の正体予測

普段登場している沖矢は赤井と仮定した上で、「沖矢=赤井とは別に沖矢昴という人物がいるのか?」という疑問。(一応、ここでは沖矢に2人の人物が変装しているかではなくて、あくまで「別人が存在するのか?」について。)

この考察は、そもそも、「なぜ本物の沖矢がいるという考えが出てくるのか?」というところから入る必要がある。伏線や意図もなく本物の沖矢を無理矢理登場させる意味はないし、本物がいるのではないかと推理する根拠もない、ただの妄想。

まぁ、「完全な別人」の存在となれば、沖矢の正体が誰であろうが後述するいくつかの問題点を除けば一見問題はなさそうにみえる。沖矢の正体が作中で回収された後に、街中で本物の沖矢がふらっと歩いているところが描かれるなど、気分次第で伏線なしに登場させることができるかもしれない。

「作者の都合でどうにでもできる。そのため、本物がいる可能性もあるしいない可能性もある。」これでは話は進まないので、あくまで論理的な推理として、「本物がいると考えられる理由や根拠」「本物がいないと考えられる理由」について検証していきたい。

本物が存在すると考えられる理由は?

ガンダムを参考にすると

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、キャスバルがシャアを名乗った理由として「シャア・アズナブルという人物が元々別に存在した」という説を取っている。ここで登場する「本物の」シャア・アズナブルはテキサスコロニー管理者の息子で、キャスバルと瞳の色以外は瓜二つの風貌を持ち、同コロニーへ移住した際に友人となった。ジオニズムに傾倒したシャアはジオン士官学校を受験し合格。母の死をきっかけにザビ家への復讐のためキャスバルもまたサイド3行きを決意し、同行を申し入れる。キャスバルの動きを知ったキシリアは暗殺を命じるが、事前に察知していたキャスバルはシャアと入れ替わり、その結果、本物のシャアはキシリア機関が仕掛けたシャトル爆破事故でエドワゥ・マスとして命を落とし、キャスバルが以後シャア・アズナブルを名乗りジオン士官学校へ入学した。本物のシャアとの瞳の色の違いについてどう弁明したかは記述はないが、先天的色素異常と称してサングラスを着用するようになった。やがて教練過程を経て予備任務に就く。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、元々「虹彩異常を補う」サングラスを着用していたものの、連邦軍の士官に殴られてサングラスを落す事件があり、同期生が簡単に外れないようにラグビーのヘッドギアを改造したサングラス付きの仮面をプレゼントしたとされる(アニメ版と違って顔がそっくりの人物と偶然出会い、その人間とすり替わったという経緯があり、シャア自身には顔を隠そうという意図は見られない。ただしすり替わった人物とは瞳の色が異なるため、それをごまかすため虹彩異常だと主張している)。
シャア・アズナブル wiki

沖矢昴はガンダムのキャラである「キャスバル・レム・ダイクン」をもじった名前。キャスバルは後に「シャア・アズナブル」を名乗ることになるが、その時に別に存在していた「シャア・アズナブル」そっくりであったために入れ替わったとされている。

ガンダムになぞらえるのなら、沖矢の正体と推理される赤井秀一は実在する沖矢とそっくりであったために、沖矢に変装して本人に成り済ましているということになる。

ちなみに、キャスバルは本物のシャア・アズナブルと瞳の色が違ったためにサングラスでごまかしているが、コナンでのキャスバルは眼鏡をかけ、目を細め、特長である目の下の隈を隠しているのと被っている。本物の沖矢がいるとしたら、ミストレで開眼した沖矢の隈がないバージョンとなるだろうか。

ただ、ガンダムでは元々似ていたためにサングラスで目を隠すだけでごまかせたのである。沖矢の場合はカツラを被って”あえて”変装をしている。

*1コナンは木馬荘に心当たりがあるような描写はあったものの、初対面の沖矢の正体にはすぐに気づかなかった。そこから判断すると、事前に有希子に会わせて変装を施した(カツラを作ってもらった)のではなさそうである。

沖矢が自力で変装していたのとすれば、わざわざ本物沖矢と同じ髪形のカツラを用意できたのか。というのは漫画だから見逃すべきか…

顔の輪郭が偶然同じであったために、カツラと眼鏡だけで成り済ましができたとすれば自力変装は可能かもしれない。

しかし、忘れてはならないのは変装は存在しない人物のほうがはるかに簡単だということ。

沖矢に変装している最大の理由は自分の素顔を隠すためだと思われるが、それなら実在する人物に変装をする必要はない。つまり、意図的に誰かに変装したのであれば、どうしてもそうする必要があったことになる。

補足

*1 緋色のエピローグ(File898)によると、沖矢の変装は有希子が教え込んだもので、事前に赤井と有希子を対面させていたようである。

コナンは赤井に有希子を紹介し、変装の手伝いをさせるが、変装現場に居合わせたわけではなく変装後の顔は確認していなかった。そして、後にメールで住所だけ聞いたとすれば、木馬荘に心当たりがあったこと、沖矢が赤井の変装であることにすぐに気付かなかったことの説明はつく。ただ、初対面でコナンが沖矢に無反応であったのは漫画的な都合とかもしれない。

また、有希子は身内と灰原の変装は得意ということがわかる。裏を返せば、その他の実在人物への変装は不得手。有希子はこれまで誰かを身内か灰原、もしくは存在しない人物へしか変装させていない。つまり、わざわざ実在する沖矢そっくりに赤井を変装させる可能性は低いと考えられる。

本物が存在する必要性

本物の沖矢が存在するとされている理由の一つとして、架空の人物に変装しても身分証明などに困るのでは?ということが言われている。沖矢は東都大学大学院工学部に在籍していると言っているが、問い合わせされて籍がなかったらバレるだろうということである。

まぁ、沖矢は大学に通っている描写は全くなく、灰原に「いつもヒマそうにしている」と突っ込まれているわけだが… 実際、変装沖矢は大学には通っていない。そこで、本物の沖矢がしっかりと大学に通ってアリバイを作っているという仮説。果たして、そこまで計算しているのかどうか。

身分証明については、沖矢は警察を避けている描写があるので、これが持っていないと解釈できる伏線とも考えることもできる。

結局、大学に問い合わせたらバレるから本物がいる─ ということは本物の存在を保障するわけでもない。「そのままバレるだけ」という可能性もありえるのである。

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更新日:2016-9-22
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