ベルモットは良い人キャラか?

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新出先生への変装

ベルモット:「じゃあ、もしかして、私の車の目の前で家族を乗せた彼の車がガードレールを突き破って海に沈んだのは・・・」「貴方の仕業だったとか?」

ジョディ:「ええ・・・殺される前に事故で死んだようにみせかけたのよ・・・車が海に沈んだままにして・・・」「彼が死んだ事を誰も知らなければ、貴方がDr新出として立ち回りやすいから・・・」 File:433

ベルモット編にて、ベルモットは新出先生に成りすましていたが、FBIが事前にベルモットの狙いに気づき、来葉峠の赤井秀一のごとく、新出先生の死亡偽装をすることで新出先生の命を守り、さらにベルモットを監視する体制を作り上げていた。

もしFBIがベルモットの計画を知らないまま放置されていたら、ベルモットはどうしていたのか。漆黒の追跡者のように、拘束してどこかに閉じ込めておき、シェリー殺害に成功したら解放していたのか。しかし、それでは、新出先生が警察に駆け込むかもしれない。そうならないよう、家族に危害を加えるなどと脅そうとしたのか。この方法はベルモットにとって得意分野でもあるので、推測で答えを出すのなら一番可能性が高いかもしれない。あるいは、てっとり早く殺害してしまおうとしたのか。

ここはどうにでも考えられるところだけれど、希望的観測で考えて良いのなら、ご都合主義的にどんな展開にでもできてしまうが、ベルモットが何をしようとしていたのか、実はきちんと伏線がある。

ベルモット:「気づかなかった?毛利探偵が関わった事件の調書を盗んだのには、もう一つ意味があったのよ・・・」「全て盗んだのは、必要としている事件の調書を特定させないためだけど・・・」「警視庁にそれをまとめて送り返したのは・・・」

「私が日本に留まっている目的が、毛利探偵と関係があると匂わせてあの探偵事務所を張り込ませてあぶり出すため・・・貴方達FBIの仲間をね・・・」「そのおかげで、その人数や宿泊場所も連絡の方法も手に取るようにわかったわ・・・」「この場所で私を罠に掛けるって事もね・・・・・・」 File:433

まず、ベルモット編では、ベルモットは小五郎が関わった調書を盗み、ご丁寧にもそれを送り返していたが、その理由は自分が「毛利探偵と関係があると匂わせてあの探偵事務所を張り込ませてあぶり出すため」でもあった。

小五郎が関わった事件の調書だけ盗めば、小五郎が狙われていると考えるはず。そうすれば、FBIは小五郎の監視につく。そして、探偵事務所に張っているFBIの人間をチェックすれば、人数や顔を把握できる。つまり、FBIを嵌める仕掛けをしたということ。

ジョディ:「・・・じゃあ、私達が貴方の部屋に忍び込んだ事を・・・」

ベルモット:「ええ・・・知らない振りをしていたのよ・・・」「あの写真を見せたら、貴方達がこの女を見つけてくれるかもしれないと思ってね・・・」 File:433

また、ベルモットはFBIが新出医院に忍びこんだことにも気付いていたが、写真を見せればFBIがシェリーを見つけ出してくれるかもしれないと考えて、あえて知らないふりをしていた。これも前述した調書の件同様に、FBIを自分の狙い通りに動かすための仕掛け。

FBIに手の内を明かすことで、FBIを操ることはベルモットの常套手段の一つ。ここから導かれることは、FBIに新出先生を保護させるというのも、最初から仕組まれたベルモットの計画のうちだったのではということ。

ジョディ:「わかるわよ・・・たいした病気でもないのに、お忍びの女優クリスとして素顔であの新出病院に通い詰めてる姿を見れば・・・」「彼を殺して成り済ますつもりだって事はね・・・」 File:433

その根拠がこのセリフ。ベルモットがFBIを利用するための用意周到な計画を練っていたということに加え、変装の得意なベルモットが「お忍びの女優クリスとして素顔であの新出病院に通い詰めていた」こと。

ベルモットの完全変装は容易には見破れないが、素顔で通えばFBIもベルモットの行動を追うことができ、新出先生を狙っていることに気づく。変装すればバレないはずなのに、変装しなかった。それはバラしたかったから。

FBIがベルモットに新出先生として立ち回りやすい環境を作り上げ監視できる仕掛けをしたわけではなくて、実はベルモットが一枚上手で、自分が新出先生として立ち回りやすい環境を作り上げていた。

ベルモットは自分が新出先生を殺害できない事情をFBIに勘ぐらせたくなかったため、「貴方の仕業だったとか?」と、新出先生の偽装死に気づいていなかったような発言をした。

ベルモットの言ったことをそのまま真に受ければ、ベルモットは偽装死は知らなかったと解釈することになるが、ちゃんと読めば「FBIが新出先生を保護しなければどうしていたのか」という答えは出るようになっている。

これは、「◯◯ではなかったらどうしていたのか?」という疑問に対しては、もし起こらなかったことで全く違う展開になってしまうような場合、希望的観測で答えを出させるのではなくて、きちんと伏線だったり根拠だったりが用意されているということでもある。そうでないと、ミステリーとして成り立たなくなってしまうことがあるので。

蘭と小五郎、新一に対する態度

ベルモットが蘭、新一とその一家に対しては甘いことはこれまでの話を見ていればわかることだが、一応少しだけ。

二元ミステリー

ジョディ:「そう・・・あのコナンっいう男の子・・・」「あのボウヤがこの少女の元から離れるまで手を出さなかったその理由・・・」「ジャックされたバスの中で貴方が身を挺してまで守ったあのわけを・・・」 File:433

バスジャック事件の時、新出先生に変装したベルモットが犯人に撃たれそうになったコナンを身を挺して守ったことを、ジョディは疑問に思う。

ベルモット:「待って!!カルバドス!!」 File:433

突然出て来た蘭をターゲットにするカルバドスだがそれを制止。

ジン:「工藤新一ってガキ知ってるか?」

ベルモット:<・・・・・・>「さあ・・・」「知らないわ・・・」 File:434

ジンに工藤新一のことを聞かれるも、「知らない」と秘密にする。

ブラックインパクト

ベルモット:「でも本当なの?」「あの名探偵小五郎がキールの靴の裏に発信器と盗聴器を取り付けたって話・・・」

ベルモット:「でもそれだけで疑うのは・・・」 File:504

ウオッカ:「じゃあ毛利小五郎とFBIがつるんで・・・」

ベルモット:「それはないんじゃない?」「FBIにとって彼は私達をおびき寄せるただの餌・・・」「でなきゃあんな危険な目には遭わさないんじゃなくて?」「多分キールと彼が接触するという情報を聞きつけて、二人が別れた後でFBIがキールの靴に発信器と盗聴器を仕掛けたのよ・・・万が一、それが発見されても私達が彼を疑うようにね・・・」

ジン:「フン・・・そういう事にしておこう・・・」「毛利小五郎はお前のご贔屓の探偵のようだからな・・・」

ベルモット:「ありがとう・・・」 File:504

組織に目を付けられた小五郎だが、ベルモットはジンの意識を小五郎からそらすためにうまくごまかそうとする。

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更新日:2018-2-14
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