バーボン編|ボスは慎重居士

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追加の具体例

金城玄一郎

今野:「あなた闇の男爵(ナイトバロン)様ですね?」

小五郎:「・・・・・・」「え?」

今野:「3.04秒ですか・・・」

小五郎:「は?」

今野:「私の問いかけの答えるのに、あなたが要した時間ですよ・・・」「大変参考になりました・・・」「私は2002号室の今野史郎・・・」「以後お見知りおきを・・・」

江原:「フン!そんなんで男爵の正体がわかりゃー世話ないぜ・・・」

今野:「あなたは確か私の問いに2.86秒で答えた・・・」「2101号室の江原さん・・・」

江原:「いちいちうるせーんだよ!!」「フン!」

金城:「そうバカにしたもんじゃありませんぞ!!」「不意をつかれた時、思わず自分をさらけ出してしまうのは人の常・・・のう、静江さん・・・」

静江:「はい、だんな様・・・」

今野:「あなたは私の問いに6.29秒もかかった、2001号室の金城さん・・・」

金城:「私はこのとおり目が不自由・・・まさか私に問うておられるとは、思いもしませんでしたからな!!」 File:72

人は不意をつかれた時、思わず自分をさらけ出してしまう。慎重な人間は通常ボロを出さないように最新の注意を払って行動するはずであるが、突然のハプニングでは思考よりも先に反射的に行動に出てしまうため、普段演技をしていても隠すことができない。

杯戸中央病院で安室が「ゼロ」と子供が叫んだことに反応してしまった時も同様のケース。切れ者で普段自分の本性を晒すこともない安室ですらそうなるのであるから、人間であれば誰でも同じ。

金城は今野の問いに答えるのに6秒もかかっている。この時は目が不自由であったために気づかなかったと言っているのだが、後にそれは嘘であることが発覚する。本当は問われていることに気づいていた。

他の人は不意をつかれて思わず反応してしまったにもかかわらず、金城だけは最初から警戒していたのでひっかからなかったのである。

コナン:(おっ!あの老人は確か、2001号室の金城さん。お手伝いの静江さんはいないみたいだな。)(よーし、一発探りを入れてみっか!)

蘭:「どこ行くの、コナン君?」

コナン:「ちょっとトイレ。」「ねぇ、おじいさんも狙ってんの?コンピューターウイルス・・・」

金城:「!?」

コナン:「あ、ボク1902号室の江戸川コナンだけど、わかる?」

金城:「ホッホッホッ・・・誰から聞きなさった、そんな事。」

コナン:「ツアーに参加してる人はみんないってるよ、ウイルス、ウイルスって・・・」「でも、なんでそういってんのかわかんないんだ・・・」「みんな、「極秘プログラム」としか知らないはずなのに・・・」

金城:「・・・・・・名前じゃよ・・・」

コナン:「名前・・・?」

金城:「かつて、大企業のコンピューターに次々と進入し、データを荒らしまくった幻のコンピューターウイルスがあった・・・・」「もちろんそれは、発見する事も止める事もできない完璧なプログラム。」「あまりに神出鬼没なため、人々がそのウイルスに付けた名前が、闇の男爵(ナイトバロン)!!」

コナン:「ナ、ナイトバロン!?」

金城:「コンピューターに詳しい者なら皆、知ってる名じゃ。」

コナン:(そうか・・・ツアーの主催者の名前も闇の男爵(ナイトバロン)!もらえるプログラムの内容も自然に想像がついたってわけか・・・)

金城:「その名前を聞くと思い出すよ。」「四年前に死んだ息子の事をな・・・」

コナン:「え?」

静江:「あらどーしたの、ボウヤ?」

コナン:「あ、いえ・・・」「じゃあね、おじいちゃん!」

金城:「・・・・・・」「気をつけなされ、静江さん・・・」「今の小僧、なかなかのクセ者じゃぞ・・・」

静江:「はい、だんな様。」 File:73

コナンはお手伝いの静江がいないところを見て、闇の男爵(ナイトバロン)について金城に尋ねる。この時、静江がいないにもかかわらず、目が不自由な金城はすぐに「!?」と反応する。まぁ、「おじいさん」と言われたのもあるかもしれないが、即反応というのはおかしい。(目が不自由は嘘であった。)

また、コナンは「ツアーに参加してる人はみんなウイルスといってる」「おじいさんも狙ってんの?」とごく自然を装って聞いているだけであるが、コナンが切れ者だということを見抜く。この会話にそこまでの内容はない。

しかも、見た目はただの小学生でしかないのにもかかわらず、「気をつけなされ、静江さん 今の小僧、なかなかのクセ者じゃぞ」とコナンを警戒する。普通なら子供なんて相手にしない。

これも慎重な性格な表れと言える。普段からコナンのことを「子供だから」と相手にしていない人間は慎重居士ではない。猫は鼠を倒すにも全力を出す。

コナン:「ねぇ、おじいさん!この窓いつも鍵掛かってた?」

小五郎:「・・・・・・」

金城:「ホッホッホッワシはこのとおり目が不自由・・・どうじゃった静江さん?」

静江:「もちろん出かける時はいつもチェックしておりますよ、だんな様・・・」 File:75

やはり、目が不自由なふりをしている。お手伝いの静江はちゃんと仕事をこなすしっかり者。

小五郎:「なーんだ・・・」「あのジジイ達本当にここにいたんだ・・・」

ホテルスタッフ:「はい・・・人が落ちてきたっていうんで、二人とも、ヤジ馬の最前列に飛んでいかれましたよ・・・」

コナン:(最前列に・・・?) File:76

しかし、目が不自由なはずの金城は江原が落ちたとき、ヤジ馬の最前列に飛んでその様子を見ていた。

これは急なアクシデントで冷静さを失い、目が不自由という演技をしていたことを忘れて行動してしまったから。(最前列に並んだら嘘がバレしてしまうことを予測する暇がなかった。)

上条:「フフフ・・・ウイルスがほしかったのは、そのプログラムを阻止するワクチンが作りたかっただけ・・・」「どーやら彼らは、悪用しようとしてたみたいだけど・・・」

金城:「おいおい、こんなマザコン青年といっしょにせんでくれ・・・」「ワシはただ、こらしめてやりたかっただけじゃ・・・」「四年前にワシが作った大事な息子を台無しにしたウイルスの持ち主をな!!」

コナン:「目が不自由な振りまでして?」

金城:「ありゃ、やはり気づいておったか・・・」「相手を油断させるいい手だと思ったんじゃが・・・」

蘭:「そのソフトってどんなソフトだったんですか?」

金城:「えーっとありゃ確か・・・」

静江:「「女子高生極楽大作戦」でございますわ、だんな様・・・」

金城:「おーそうじゃったそーじゃった!!」 File:77

そのため、コナンには嘘がバレしてしまっていた。「相手を油断させる入念な準備をしてきた」というのも慎重だからこそ。しかし、コナンには途中でバレていたようで、逆に怪しまれていたようであるが…

そして、蘭にソフトの内容を聞かれても、「ありゃ確か」と思い出せない。大事な息子を台無しにしたウイルスの持ち主をこらしめたかったのに、その大事なソフトの名前を忘れることはありえない。

つまり、名前を言うことができないようなソフトだったか、あるいは大事なソフトというのはイベントに参加する目的を偽る嘘なのであるが、コナンに目が不自由であることが嘘と見破られたことに動揺していたのと、蘭に唐突に聞かれたことでアドリブがきかなかったと考えられる。

そこで、お手伝いの静江が思わずフォローを入れてごまかす。まぁ、「女子高生極楽大作戦」が真実であったが、そんなこと恥ずかしくていえなかったというギャグオチもありだが、結局言ってしまっている。これまでの静江はそつなく仕事をこなしていて、決して空気を読めない無能ではなさそうだが…

それから、「女子高生極楽大作戦」なら息子ではなくて娘ではなかろうか(笑)

ちなみに、金城は上条の言うとおり闇の男爵を手に入れて悪用するつもりであったのか、それとも本人の言うとおりこらしめるためだったのか。

今野:「フフフ・・・よくいうよ!闇の男爵(ナイトバロン)を一番憎んでいるのは自分のクセに・・・」

横溝:「ど、どういう事ですか?」

今野:「だってそうでしょ?あの老人は自分が手塩にかけて育てた息子を、ウイルスに殺されたんですからね・・・」 File:75

仮に、自分の手塩にかけたウイルスを殺されたとする。

金城:「じゃが、不死身の闇の男爵(ナイトバロン)が死んでしまうとは・・・」「おそまつな話じゃわい・・・・・・・・・」

・・・

金城:「ホッホッホッ・・・とにかく闇の男爵(ナイトバロン)は死んだ・・・」「これでゲームも終わりという事じゃ・・・」 File:74

四年前に事件の犯人である明子の兄の「ワークショップ」をハッキングしたのは江原であるが、彼はハッカーであって、ウイルスソフトの持ち主とは違う。江原は闇の男爵(ナイトバロン)に惹かれてこのイベントに参加している。

一方で、金城のソフトは破壊されているので犯人はウイルスである闇の男爵(ナイトバロン)。金城がソフトの持ち主を懲らしめるためにやって来たというのは筋は通る。

金城が我を忘れて死体を確認しに行ったこと。「これでゲームも終わりという事じゃ」と自分の目的は達成したような発言をしていることから、確かに金城の目的はソフトを手に入れることではなくて主催者であったようでもある。(主催者が死んでもソフトは所持している可能性はある。)もしかしたら、江原を最初からマークしていたということも。

だが、懲らしめるというのは一体何をするつもりであったのか、よぼよぼの爺さんが若い男相手に一体何ができるのか。復讐(殺害)するつもりであったのなら未遂であろうと何もなかったように終えるのはどうかと思うが、犯人がわかったら後でマフィアにでも頼む予定であったのか。それとも、飲み物にタバスコでも入れていたずらするギャグオチだったのか、いずれにしてもここは中途半端に謎のままでである…

大事なソフトの名前が思い出せない⇒大したソフトではない⇒江原はかなりの技術を持ったハッカーのようだったので、スカウトの話がしたかった⇒死んでしまったのでゲームも終わり。という流れとかのほうが辻褄は合う。

まぁ、ここは作者が気合を入れて描き過ぎたために怪しくなってしまったとか、どうにでもなりそうなので真相はわからない。

ともかく、ここまでに挙げた「例え子供であろうと警戒する」「ハプニングで演技がバレる」「入念な準備と演技で相手を警戒させない」等でも「石橋を叩いて壊すほど慎重居士」を表現することはできそうである。

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更新日:2016-9-15


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