ベルモットの真意・目的

sponsored link

余談だが・・・

メールの言語

ベルモットに送ってきたメールが日本語であったため、ボスは日本人では?という考えもできる。ただし、これは漫画の都合上という理由あるかもしれない。

例えばボスの第一言語が英語であったとして、このメールを英語で送っていたら、ボスは英語圏の出身かもしくは英語が堪能である人物とバレてしまう。名探偵コナンの登場人物で該当するキャラはそれほど多くないため、この時点でかなり絞り込める。

わざわざ日本語のメールの文章を伏線として見せたということは、後からなぜ英語ではないの?と突っ込まれる心配する必要のない人物(日本人だから)という解釈もできるが。

それに、英語を母国語とする人が英語を使うようにしたら、FBIの会話を英語で書かなければならないことになり、少年漫画として進行上都合が悪い。

本来なら、英語のネィティヴであれば、わざわざ不得手な日本語ではなくて母国語を使うのが普通。それは場所が日本であってでもでも。双方、例えば10年以上日本に住んで、第二言語が母国語と同じレベルにあれとかであれば、そうとは限らないが。

ご丁寧なことに、本来英語のネイティブ同士が話すとどうなるか、ということを同じ二元ミステリーで作者は説明してくれている。

ベルモット:「ここは日本・・・郷に従って日本語で話しましょ?」「FBIの・・・」「ジョディ・スターリング捜査官?」 File:433

最初にベルモットとジョディが会話した時は日本語であったが、話が進むに連れていつの間にか二人は英語での会話になっている。(ベルモットは新出先生として日本語で話していたが、正体をバラしてからは英語)ネイティヴ同士の会話はこれが普通。

ただ、「郷に従って日本語で話しましょ?」と言い出したのはベルモットであり、ベルモットが普段ボスとそのような約束事をしていたために、ここでも同じようにしたと考えればそれまでなのだが… その根拠もないけれど。

一応、FBIは日本語ができる人が選ばれたとかどこかで見た記憶も。(うろ覚え)ニューヨーク編とロンドン編では英語の下に日本語で訳を書くという方法を取っているので、漫画だから全て日本語で書いてしまえとしているわけではなく、その辺の区別はつけているようである。

名探偵コナンの世界では日本語ができる外国人が日本にいる時は、仲間内では日本語で話している。(これは漫画だからであろうが)ただし、あまり話したことのない人同士の場合は母国語で話す。まぁこれは普通のこと。

「英語のネイティヴ同士は英語で話す」という説明の演出は意図的に入れたような気はするけれど… FBIのメンバーが日本語で普通に話してしまっている時点で、もはやこの伏線は当てにならないかもしれない。

それより、ボスがもし英語のネイティヴだった場合、「~おくれ」とこなれた古風な表現を使用しているのも違和感は感じる。

それと、ベルモットが日本語堪能な件。変装術を習うために来日、黒羽盗一との接点があるが、それだけでは日本語は堪能にはならないし、堪能になる必要もない。その時出会った有希子と友達になったために日本語ができるようになったという設定なのだろうが、(どこかに書いてあったかうろ覚え)本当にそれだけだろうか?という疑問。

ボスもベルモットも、たまたま別のきっかけで日本語が堪能になった── ではなくて、ボスの第一言語が日本語だから、お気に入りのベルモットもペラペラになったのでは?という考えもありかもしれない。

コードネーム「ベルモット」 ─

コナン:「ヴァームースは、ウオッカやジンと同じ酒の名前だからな・・・」

灰原:「さあ・・・聞いた事ないわね・・・私、お酒に詳しくないし・・・」

コナン:「イタリアで生まれた酒さ、ヴァームースは英語読み・・・」「日本じゃこう呼ばれてるよ・・・」「ベルモット・・・」 File:429

クリス(シャロン)・ヴィンヤードのコードネームはベルモットであるが、これは「Vermouth」の日本語読み。いわゆる外来語のようなもの。

「コードネームはボスが考えている」という話を以前のインタビューで語っている。

青山剛昌先生と話そうDAY!! 【2013】

つまり、ボスは「日本語」のコードネームを部下につけていることになる。日本人であれば、ベルモットという単語があるので基本的にそれを使うことになるが、日本固有の単語を英語圏の人が使うのは不自然。

例えば、アメリカ人がコードネーム「personal computer」を意図して「パソコン」とつけるようなもの。あるいは、「Vitamin-A,B,C」などをつけようとした時に、「ビタミン-A,B,C」とつけるようなもの。漫画なのでどうしても日本語で表現する必要があるとしても、ネイティヴが思い浮かべるのは「ビタミン」ではなくて「ヴァイタミン-A,B,C」となる。

「ウオッカ」の場合は「ウォトカ」とか「ヴォドカ」とか適当な発音がないので仕方ないのだが、「ベルモット」よりも本来の発音に近い「ヴァームース」は決して日本語表記が難しい音というわけでもなく、「ヴァームース」でも通じる。

英語を母国語とするボスが「コードネームを酒にしよう!」と考えた場合、思い浮かべるのは「Gin」「Vodka」「Vermouth」…であって、「ベルモット」ではない。

まぁ、これもボスが日本語堪能なのは確かなので、「あえて日本語読みのコードネームにした」という可能性もあるのだが。それに、「漫画だから」という言い訳で済んでしまうところもある。しかし、もしボスの母国語が英語であるのなら、特別な作中の設定がない限りは「ヴァームース」とつけるべきではないかと。

薬で幼児化してる事を隠す理由

ベルモットが灰原が薬で幼児化している事実を隠す理由。それはいくつか考えられる。

シルバーブレットを守るため

まず一つは、灰原が薬で幼児化していることが組織にバレれば、新一の幼児化もバレる可能性があるから。

現在のところ、データを死亡に書き換えられた新一は捜索の対象から外れているが、度々新一の名前を使って推理しているところからも、いつまた疑われてもおかしくない。また、高校の同級生などには死亡とは伝えていないことから、そこから組織に噂が広がるかもしれない。

それだけでなく、灰原が博士の家に居候して小学校に通っていたことがバレれば、かかわった人達にまで火の粉が飛ぶ可能性が高い。博士や探偵団だけでなく、コナンや蘭も結局ターゲットになってしまう。

ベルモットはこれまでエンジェルである蘭とその家族、シルバーブレットである新一とその家族には組織の手が伸びないように計らっていた。このことからも、灰原の秘密がバレることで、その影響が蘭やコナンにまで及ぶのはベルモットにとって都合の良いことではないことがわかる。

研究が進んでいることを知られないため

もう一つの可能性。灰原の幼児化がバレること── これは、そのまま組織に薬の研究が進んでいることを知られることになる。

前述した、「コナンに火の粉が飛ばないようにするため」という理由だった場合、極端なことを言えば、灰原が組織に連れ戻されて再び薬の研究を始め、それを完成させてしまったとしても、コナンが後に組織を解散させるこに成功すれば良いことになってしまう。

それでは、「生きていてはいけない」とベルモットが是が非でも灰原の命を絶とうとしていることに繋がらない。ベルモットは組織の薬の研究を愚かなものと考え、薬の完成を阻止したい。つまり、幼児化の事実を知られることそれ自体、ベルモットにとって都合の良いことではないと考えられる。

それに、灰原は組織に全く目を付けられていないのだから(バーボン編では安室に顔バレしてしまっているが)、二元のように適当なところに呼び出せば、組織には灰原とかかわった人達が誰なのかわからないように殺すこともできるかもしれない。

これまでの経過を見ていくと、シルバーブレットへの配慮よりもこちらの方がベルモットが幼児化を隠す理由としては大きいようにも思える。

ベルモットの秘密

実は、組織は「ベルモットが歳を取っていない」という事実を知っているのか?というのは明らかになっていない。どちらかと言うと、見た目が変わってないのは明らかにおかしいんだから知ってるだろうという考えのほうが主流だったかもしれない。

しかし、「千の顔を持つ魔女」の異名を持つベルモットは変装の達人。秘密主義で何を考えているのかわからない彼女が本当の顔を知られていないというのもありえることである。

なぜ幼児化だけでなく、ベルモットが不老状態である(とされている)秘密が組織に知られていない可能性を考慮するかというと、ベルモットが幼児化の可能性に目を付けたのは、自分がその途中までの成功者であったからというのも大きいのではと思われるから。

APTX4869の本来の想定される効果は説明すると長くなるので別項で説明するが、「幼児化」の現象は組織にとってイレギュラーなものではなくて、きちんとそうした効果がでることが計算されている。

薬の開発はラボの仲間も普通に知っていて、ピスコも宮野夫婦から聞かされていたように、トップシークレットというわけではない。つまり、組織内で「APTX4869は成功すれば幼児化の効果がある」ということを知っている人物はたくさんいてもおかしくない。

しかし、手錠を付けられ監禁されていた灰原が、小さなダストシュートしか抜け道がないようなところから逃げ出したにもかかわらず、幼児化して小さくなりそこから逃げたという想定を組織は全くできていない。

ベルモットが実験の途中までの成功者であり、それを知っているのなら、既に今の人類には考えられないような現象に成功しているという発想の壁を破っているので、灰原が実はもう一歩先まで研究を進めていたと考えることはそれほど難しくないはず。

また、ベルモットのこれまでの行動、薬の研究を「愚か」と考え灰原の命を狙っているところから判断すると、ベルモットは自分の秘密も同じように組織には黙っている可能性もあると考えられる。

次ページへ

sponsored link
更新日:2018-5-6
コメントはこちら