ベルモットの真意・目的

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灰原だけは生かしておけない

ベルモットの一連の行動を見ると、一つは新一をシルバーブレット(組織を貫く弾丸)と期待し、新一や自分を助けてくれたエンジェルである蘭に組織の手が伸びないように計らっていることがわかる。そしてもう一つ重要なのは灰原殺害への執着である。

ジン:「ベルモットが一枚噛んでいる・・・」

ウオッカ:「え?」

ジン:「内情を探れとの命令だ・・・」「こっちもあの女の秘密主義にはうんざりしていたところだからな・・・」「許可は受けてねぇが妙な真似をしやがったら容赦はするな・・・」「たとえあの女が・・・」「あの方のお気に入りだとしてもな・・・・・・」 42巻

ベルモット:「おやすみ ボウヤ・・・」「そして ようこそ・・・」「Sherry!」「バカな女・・・このボウヤのカワイイ計画を台無しにして・・・」「わざわざ死にに来るなんて・・・」

ベルモット:「でも、まずはシェリー、貴方・・・」「恨むのならこんな愚かな研究を引き継いだ貴方の両親を・・・」 42巻

ベルモット編でのベルモットは新出先生に変装したりなどしていたが、結局のところ、全ての目的はシェリーの探索とその殺害が目的であった。しかも、実行時の二元ミステリーではボスの許可を得ない独断行動である。

シェリーは組織が血眼になって捜しているのは事実だが、ベルモットはそれを組織の命令とは関係なしに何が何でもやろうとしているのである。

「恨むのならこんな愚かな研究を引き継いだ貴方の両親を」と言っているところもポイント。非常に重要なセリフであり、流してはいけないところである。

これも結局答えがそのまま書いてあることになるのでほとんどFAなのだが、ベルモットは組織の研究を「愚か」と考えているのである。そして、灰原には恨むのなら両親を恨めと言っている。つまりベルモットの灰原への執着の根本は組織で研究されている薬絡みなのである。

この時点では、ベルモット(その家族など)は宮野夫婦の研究による犠牲者であり、それで憎んでいるのでは?という考えもあったかもしれない。

しかし、後の話からもわかるように、灰原の両親への憎しみだけでは、その娘である灰原にまで「生きていてはいけない」とまで憎むのはさすがに過剰である。

(憎んでいるのは確かのようである。ただ、組織の研究に手を染めてから日が浅いと考えられる灰原自身がその根本的な原因ではないと思われる。)

それに、もしそのように考えていたのなら、もっと早くから灰原を狙うべきだし、姉の明美もターゲットである。灰原が組織の重要な研究者であったために手を出せなかったとするのなら、自由を許されていた明美はすぐに殺してしまって問題ない。

どちらにしろ、赤井をスパイとして招く原因となった明美は組織に殺される予定であった。灰原を独断行動で自ら殺す必要があると考えるくらい憎しみがあるのなら、明美も自分の手で始末していたはずである。

それに、薬の被害者であるのなら、解毒薬を研究している灰原を殺してしまえば問題は解決できなくなる。むしろ、組織に連れ戻せば解決するかもしれない。(最新の4869のように死んでいなければだが。)

結局、灰原への執着はただの恨みだけではないのである。それに、これだとベルモットの目的であるシルバーブレットに対する期待とも繋がらないからでる。

組織時代に狙わずにいたこと、組織に連れ戻すことを考えていないのは、逆の発想で考える必要がある。組織から脱退していた灰原だが、組織には未報告のまま、ピスコも驚いたように秘密裡に幼児化まで薬の研究を成功させていたのである。

ベルモット:「あら、随分入れ込んでるのね・・・その小娘に・・・」

ジン:「悪かったなベルモット・・・」「あの老いぼれをサポートするためにおまえほどの女をわざわざ呼んだっていうのに・・・」「とんだヘマに付き合わせちまって・・・」 24巻

ベルモット初登場時にはまだシェリーのことにあまり関心が無く、どちらかというと必死なのはジンのほうである。それに、ベルモットはジンに呼ばれて日本に来ている。この時点からシェリーだけは生かしておけないと考えたのなら、何らかの方法で自分から来日していたはずである。

シェリーを生かしておけないと考えたのは、シェリーが幼児化していたと知った(研究を進めていた)からである。

ベルモットは組織の研究を良いものと思っていないという考えがポイント。

組織に連れ戻す─ 組織の薬の研究に疑問を持っているベルモットの目的と相反
組織時代に狙わなかった─ 幼児化まで研究が進んでいることを知ったのは灰原脱走後

ジョディ:<あの時、クリス・ビンヤード・・・そう・・・ベルモットと呼ばれるあの女は、貴方を殺して口をふさごうとしていた・・・><つまり貴方は彼女にとって、とても都合の悪い情報を持っている事は確かだわ・・・> 42巻

ジョディも、灰原が「とても都合の悪い情報を持っている事は確か」であり、ベルモットが灰原を殺そうとする理由を口封じと考える。(ジョディのいう事は必ずしもあてにならないのだが)

ジン(組織)は「組織の情報が漏れたら~」と灰原を探しているが、ベルモットの理由はそれとは別、都合の悪い情報とは薬の研究のことである。だから組織の命令とは関係無しに単独でも灰原を殺ろうとしているのである。

一度は約束するも

ベルモット:「わかったわ・・・私の負けよ・・・」「シェリーはあきらめてあげる・・・」

コナン:「とりあえず、あの言葉を信じてみようと思ってな・・・」

ベルモットはコナンに「シェリーはあきらめる」と約束。コナンはそれを信じることに…

ジン:「その鉄の蛇が巣穴に戻るまで手は出すなって事だろ?」「まぁ久し振りにお前の口からシェリーの名が聞けて嬉しいぜ・・・」「女同士で妙な仏心が出たんじゃねぇかと案じていたんでな・・・」

ベル:<バカね・・・> <私を誰だと思ってるの・・・>

ベル回想:(私の負けよ・・・)(シェリーはあきらめてあげる・・・)

ベル:(でもね・・・殺るのは私じゃなくバーボン・・・)(彼女だけはこの世にいてはならないのよ・・・)(悪く思わないでね・・・)(シルバーブレット君?) File:818

しかし、「彼女だけはこの世にいてはならない」と、期待しているシルバーブレットの約束ですら破る。

灰原(キッド):「大丈夫じゃないみたいよ・・・」「この貨物車の中・・・」「爆弾だらけみたいだし・・・」「どうやら段取りに手違いがあったようね・・・」

安室:(なるほど・・・)(ベルモットは是が非でも彼女の命を絶ちたいという腹積もりか・・・) File:824

ベルモットは切れ者である安室に「是が非でも彼女の命を絶ちたいという腹積もりか」と見破られる。

ジン:「シェリーを殺した?」「確かなんだろーな?ベルモット!」

ベルモット:「ええ・・・貨物車ごと吹っ飛ぶ所をバーボンが見てたらしいから・・・」「お陰で列車は近くの駅に停車・・・」「私達乗客は下車させられて、これから個別に事情聴取されるみたいだけど・・・」「残念だわ・・・名古屋で待ってる貴方に会えなくて・・・」

ジン:「フン・・・だから爆弾か・・・」「車内で爆発事故が起きればさすがに列車を停めざるを得ねぇからな・・・」

ベルモット:「ええ・・・」「粉々になるのはシェリーだけで十分でしょ?」 File:824

「粉々になるのはシェリーだけで十分」と、この発言からも、シェリーだけは生かしておけないと考えていることが読み取れる。

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