ベルモットの真意・目的

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ベルモット:「あら、そう・・・」「ところでいつまであの探偵とつるむ気なの?」「キールとの一件でシェリーとかかわっている疑いのあるあの探偵に張り付きたいって貴方が言うから、色々サポートしてあげたけど・・・」「もう用はないんじゃない?」「幸運にも偶然シェリーの情報が舞い込んで来て・・・」「そのシェリーも葬る事ができたんだから・・・」 File:827

ベルモットには「シェリーの件で~」と説明しているが、ベルモットは灰原の幼児化も居場所も知っているので、バーボンの調査に期待する必要はない。また、火傷赤井の変装を手伝っていることから、バーボンの目的が赤井であることも知っているはずである。

「幸運にも偶然シェリーの情報が舞い込んで来て、そのシェリーも葬る事ができたんだから~」この文章からすると、バーボンは小五郎へ近づくのはシェリーの捜索と説明していたのだろう。そして、ベルモットは灰原の近くの探偵事務所にいれば、そのうち灰原を狙う機会が出てくるかもしれないと考えたのかもしれない。しかし、本当に赤井に期待しているのなら、赤井を餌にはしないだろう。

事務所に弟子入りすることを手伝ったらコナンが危ういのでは?とも考えられるが、ベルモットは「もう用はないんじゃない?」とバーボンに引き上げるように暗に要求している。

安室:「・・・・・・」「赤井が死ぬ前後の詳細なファイル・・・」「もう一度見せてくれないか?」

ベルモット:「ええ・・・」 File:824

バーボンが赤井の調査を一から始めようとしている時も、ベルモットはそれに協力的である。

ベルモットが赤井を餌にしてまでバーボンに協力する、考えられる理由は─

1.赤井がいなくても新一がいれば問題はない(むしろ、赤井は始末する対象の可能性も)
2.そこまでしても、(犠牲を払ってでも)灰原は抹殺しなければならない

2がなかった場合は、1は赤井は必ず抹殺するべき対象ということになる。まぁ、ここまでの流れを見れば2は確かで、1の部分の考察となるわけだが。実は、1に関しては赤井もどちらかというと始末の対象になっていることが細かく見ていくとわかる。

ベルモットの望む銀の弾丸 ─ 2

赤井と新一の違いは?

なぜベルモットは新一に期待して赤井には期待していないのか─ という点は、ベルモットの核の部分に振り返ればいい。ベルモットが新一に期待するのは自分の「胸を貫いた(心を動かした)」からである。

赤井秀一があの方に恐れられているのは、新一と同じレベルの頭の良さに加え、FBIという組織の後ろ盾、銃やドライブテクといった戦闘能力も群を抜いたレベル。様々な修羅場をくぐり抜けた経験も豊富である。

実際、組織にスパイとして潜入、急激なスピードで出世して「その男(ジン)さえおさえればボスまで辿り着ける~」と考えられたところまで懐に潜り込んで来た。これまでの赤井秀一(FBI)の行動を見ていくと、彼らが行おうとしているのはそのまま、武力による制圧である。

結局、ベルモットがシルバーブレットに求めている能力は赤井のような”戦闘力ではない”ということ。そう、赤井はベルモットが望むシルバーブレットとは違うために長い間待ち望んでいたにもかかわらず、候補から落選したのである。

赤井の銀の弾丸はボスの心臓を撃ち抜く本物の弾丸に例えれば、新一はボスの心臓でも、ハートを撃ち抜く弾丸。そして、ベルモットが自分のハートを貫いた新一に期待しているという事は、それと同じ事を期待しているということ。

少年漫画としてはベタなネタだが、ハッピーエンドを迎えるには最高の設定である。工藤新一は例え犯罪者であっても、その命を奪ってよい権利があるとは思っていない。

ベルモットは組織崩壊を望んでいるのか?

ベルモットが求めているのは「本物の弾丸ではなくてハートを貫く弾丸」である。これがわかれば、ベルモットの組織内での立ち位置もはっきりしてくる。

(ベルモットは組織はあまりにも巨大すぎて、武力では制圧できないと考えている。いわゆる剛よりも柔だと考えている可能性もありえなくはないが、そうすると、他の面が繋がらなくなる。)

単純に組織を崩壊を望んでいるのであれば、赤井秀一も期待の候補なのである。むしろ、頭は切れるが所詮高校生探偵である新一よりも適任であろう。

裏を返せば、ベルモットは強引な組織の壊滅、いわゆるボスの殺害を望んでいないことになる。これが真であれば、ベルモットは「組織の崩壊を望んでいる」というのは必ずしも間違いではないかもしれないが、やや拡大解釈で正確な表現ではない。

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