ベルモットの真意・目的

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灰原だけは生かしておけない

ベルモットの一連の行動を見ると、一つは新一をシルバーブレット(組織を貫く弾丸)と期待し、新一や自分を助けてくれたエンジェルである蘭に組織の手が伸びないように計らっていることがわかる。そしてもう一つ重要なのは灰原殺害への執着。

ジン:「ベルモットが一枚噛んでいる・・・」

ウオッカ:「え?」

ジン:「内情を探れとの命令だ・・・」「こっちもあの女の秘密主義にはうんざりしていたところだからな・・・」「許可は受けてねぇが妙な真似をしやがったら容赦はするな・・・」「たとえあの女が・・・」「あの方のお気に入りだとしてもな・・・・・・」 File:429

ベルモット:「おやすみ ボウヤ・・・」「そして ようこそ・・・」「Sherry!」「バカな女・・・このボウヤのカワイイ計画を台無しにして・・・」「わざわざ死にに来るなんて・・・」

ベルモット:「でも、まずはシェリー、貴方・・・」「恨むのならこんな愚かな研究を引き継いだ貴方の両親を・・・」 File:434

ベルモット編でのベルモットは新出先生に変装していたが、その目的はシェリーの探索とその殺害が目的であった。しかも、ボスの許可を得ない独断行動。

シェリーは組織が血眼になって捜しているのは事実だが、ベルモットはそれを組織の命令とは別の意図をもって、何が何でもやろうとしている。

「恨むのならこんな愚かな研究を引き継いだ貴方の両親を」と、言っているところもポイント。というか、これがもうベルモットの動機の答え。

ベルモットは組織のメンバーでありながら、組織の研究を「愚か」と考えている。そして、灰原には恨むのなら両親を恨めと言っている。つまり、ベルモットの灰原への執着の根本は組織で研究されている薬絡みということになる。

では、具体的に薬の何が原因なのかと言うと、ベルモットが歳を取らないことが明かされたこの段階では、ベルモットは宮野夫婦の研究による犠牲者であり、それで憎んでいるのでは?という考えもできたかもしれない。

しかし、宮野夫婦を恨んでいるのは確かであるが、それだけで、宮野夫婦の娘である灰原まで「生きていてはいけない」とまで憎むのはさすがに過剰。

もしそのように考えていたのなら、もっと早くから灰原を狙うべきだし、姉の明美もターゲットのはず。灰原が組織の重要な研究者であったために手を出せなかったとするのなら、自由を許されていた明美はすぐに殺してしまって問題ない。

赤井をスパイとして招く原因となった明美は後々は組織に殺される予定であったのだが、灰原を独断行動で自ら殺す必要があると考えるくらい憎しみがあるのなら、明美も自分の手で始末していたはず。

それに、薬の被害者であるのなら、解毒薬を研究している灰原を殺してしまえば問題は解決できなくなる。むしろ、組織に連れ戻せば解決するかもしれない。結局、灰原への執着はただの恨みだけが理由ではない。宮野夫婦や灰原を憎んでいるだけなら、シルバーブレットへの期待とも話が繋がらない。

組織時代に狙わずにいたこと、組織に連れ戻すことを考えていないのは、逆の発想で考える必要がある。組織から脱退していた灰原だが、ピスコも驚いたように秘密裡に幼児化(解毒剤)まで薬の研究を成功させていたから。

ベルモット:「あら、随分入れ込んでるのね・・・その小娘に・・・」

ジン:「悪かったなベルモット・・・」「あの老いぼれをサポートするためにおまえほどの女をわざわざ呼んだっていうのに・・・」「とんだヘマに付き合わせちまって・・・」 File:242

ベルモット初登場時にはまだシェリーのことにあまり関心がなく、必死なのはジンのほうであった。それに、ベルモットはジンに呼ばれて日本に来ている。この時点からシェリーだけは生かしておけないと考えたのなら、何らかの方法で自分から来日していたはず。

シェリーを生かしておけないと考えたのは、シェリーが幼児化していたと知った(研究を進めていた)から。ベルモットは組織の研究を良いものと思っていないという考えが重要。組織に連れ戻すことは、組織の薬の研究に疑問を持っているベルモットの目的と相反することになる。

ジョディ:<あの時、クリス・ビンヤード・・・そう・・・ベルモットと呼ばれるあの女は、貴方を殺して口をふさごうとしていた・・・><つまり貴方は彼女にとって、とても都合の悪い情報を持っている事は確かだわ・・・> File:435

ジョディも、灰原が「とても都合の悪い情報を持っている事は確か」であり、ベルモットが灰原を殺そうとする理由をその口封じと考えている。(ジョディのいう事は必ずしもあてにならないが。)

ジン(組織)は「組織の情報が漏れたら~」と灰原を探しているが、ベルモットの理由はそれとは別、都合の悪い情報とは薬の研究のこと。だから組織の命令とは関係なしに、単独で灰原を消そうとしている。

コナン:(そーいえばベルモットの新出先生は帝丹小学校も担当してたな・・・)(組織を裏切った灰原の年齢が本当に20前後で、この近辺にの学校に紛れ込んでいるのを捜すのなら、高校か大学だけでいいはず・・・)(最初から灰原がオレのように薬で幼児化しているのを予想していたのなら・・・)(何で帝丹小学校を担当していた時点で灰原を見つけられなかったんだ?)(転校生なんて真っ先に目につくはずなのに・・・)(いったいどーして?) File:458

二元ミステリー時点のコナン視点では、ベルモットの思惑がわからなかったため、ベルモットがなぜ帝丹小に来てすぐに灰原を見つけられなかったのか、疑問に思う。組織は灰原を見つけ、ベルモットを刺客に向けたと考えたため。しかし、そうではなくて組織はまだ灰原の幼児化を知らず、ベルモットはその後も黙っている。

詳細は↓
ベルモットが帝丹小学校を担当した時点で灰原を見つけられなかった理由

一度はあきらめると約束するも・・・

ベルモット:「わかったわ・・・私の負けよ・・・」「シェリーはあきらめてあげる・・・」 File:434

コナン:「とりあえず、あの言葉を信じてみようと思ってな・・・」 File:435

ベルモットはコナンに「シェリーはあきらめる」と約束。コナンはそれを信じることに…

ジン:「その鉄の蛇が巣穴に戻るまで手は出すなって事だろ?」「まぁ久し振りにお前の口からシェリーの名が聞けて嬉しいぜ・・・」「女同士で妙な仏心が出たんじゃねぇかと案じていたんでな・・・」

ベル:<バカね・・・> <私を誰だと思ってるの・・・>

ベル回想:(私の負けよ・・・)(シェリーはあきらめてあげる・・・)

ベル:(でもね・・・殺るのは私じゃなくバーボン・・・)(彼女だけはこの世にいてはならないのよ・・・)(悪く思わないでね・・・)(シルバーブレット君?) File:818

しかし、期待しているシルバーブレットの約束ですら破る。”彼女だけは” ”この世にいてはならない”という表現からも、殺害の意思の強さがわかる。

灰原(キッド):「大丈夫じゃないみたいよ・・・」「この貨物車の中・・・」「爆弾だらけみたいだし・・・」「どうやら段取りに手違いがあったようね・・・」

安室:(なるほど・・・)(ベルモットは是が非でも彼女の命を絶ちたいという腹積もりか・・・) File:824

ベルモットは切れ者である安室に狙いを見破られる。その安室も、”是が非でも彼女の命を絶ちたい”と表現している。

ジン:「シェリーを殺した?」「確かなんだろーな?ベルモット!」

ベルモット:「ええ・・・貨物車ごと吹っ飛ぶ所をバーボンが見てたらしいから・・・」「お陰で列車は近くの駅に停車・・・」「私達乗客は下車させられて、これから個別に事情聴取されるみたいだけど・・・」「残念だわ・・・名古屋で待ってる貴方に会えなくて・・・」

ジン:「フン・・・だから爆弾か・・・」「車内で爆発事故が起きればさすがに列車を停めざるを得ねぇからな・・・」

ベルモット:「ええ・・・」「粉々になるのはシェリーだけで十分でしょ?」 File:824

「粉々になるのはシェリーだけで十分」と、この発言からもシェリーだけは生かしておけないと考えていることが読み取れる。

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更新日:2018-5-6
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