【敵か味方か】 安室透の現在の立ち位置

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安室の性格

キールの時と違うのは性格にも表れている。キールは登場回から正義キャラとしての人格が描かれていた。

土門暗殺計画の時も、キールは「ありがと・・・」「靴を拾ってくれて・・・」「助かったわ・・・」「本当に・・・」と、人殺しをせずに済んだことをコナンに感謝している。

また、FBIに囲まれたところをバイクテクでかわしてうまく逃げようとするが、子供が飛び出したのを見て避けようとしたところ、転倒してFBIに捕まってしまった。

安室の場合、灰原を殺さずに連れ帰ろうとしたり、人を殺さないキャラとしては描かれている。また、帝都銀行でコナンの命を救ったり、頭にテニスラケットが当たって気絶したコナンを治療したりもしている。

しかし、人を殺さないというのは、自ら手を出さないだけという可能性もある。コナンを助けた理由も、何か目的があったからかもしれない。これらの行動は、キールと違い安室の内面が見えたわけではない。

灰原については、組織へ連れ帰ろうとしたのか、どこか安全な場所に避難させようとしたのかわからないが、後者だった場合は、その時点でスパイであることがバレてしまうだろうからそれはなさそうか。

前者だった場合は、組織に戻された灰原は殺される可能性もあるし、研究者として使うためにも処分は免れたとしても、再び暗い組織時代へ逆戻りである。これはいくら自分で手を下さなかったとしても、同じような行為ではないだろうか。

安室:「さぁ、その扉を開けて下さい・・・」「その扉の向こうが貨物車です・・・」「ご心配なく・・・」「僕は君を生きたまま組織に連れ戻すつもりですから・・・」「爆弾でこの連結部分を破壊して・・・」「その貨物車だけを切り離し止り次第・・・」「ヘリでこの列車を追跡している仲間が君を回収するという段取りです・・・」「その間、君には少々気絶をしてもらいますけどね・・・」「まぁ大丈夫・・・扉から離れた位置に寝てもらいますので、爆発に巻き込まれる恐れは・・・」 File:824

「ヘリの仲間」は公安の仲間の可能性が高いが、もし組織のメンバーであった場合はそのまま連れて行かれる。公安であった場合は仲間の存在についてベルモットに聞かれてはまずいので、この会話は盗聴はされていないということ。

バーボンは灰原の変装トリックなどコナンサイドの計画には気付いていない。そのため、このシーンで嘘をつく必要はない。最初から保護するつもりなら下手に脅しても逃げられるだけだし、追い詰めて自害されてしまう可能性がある。「自分は敵ではない、悪いようにはしない」など言って落ち着かせたほうが手っ取り早い。

また、ベルモットが爆弾を仕掛けていたのはバーボンにも内緒の計画。最初の計画から列車ごと爆破する予定であったのなら、「爆発に巻き込まれたので恐らく木っ端微塵でしょう」で済むかもしれないが、そうではなくて拳銃のみ。

「殺してきました」と口で言っただけでは証明にならないので、後に取れる行動は連れ帰る、遺体を見せる。あるいは後に遺体が発見されるのどれかしかない。

恐らく、「組織に連れ戻すつもり」というのは本当の計画であると考えられる。

安室の性格がわかる箇所

詳細は以下で考察済み↓
【安室透の得意技】 安室透は操作系能力の使い手
安室透の人間分析【ウェディングイブ】
安室透の人間分析【探偵たちの夜想曲】
安室透の人間分析【最後のピース】

その他の箇所

File704、火傷赤井に変装して米花百貨店の入り口で組織の前に姿を晒したシーン。

amuro_chara_f704

あえて人が多い場所を選んでいるのは、ジョディに追いかけられても簡単に姿を隠せるからだと思われる。(1回目の銀行の時も同様の方法でうまく人ごみの中に消えている。3回目も街中に登場し、世良が追いかけるも路地に入り込んで身を隠した。)

しかし、一般人を巻き込むこの方法は非常に危険である。自分が本物ではない事はベルモットが説明してくれるから、騒動はおきないと考えたのか。(最初からその予定だったのなら、この演出は単なるギャグににってしまうが。)

沖矢は「スマートな方法とは言えないが・・・」「客を避難させる為には止むなしといった所かな?」と、一般人に危害が加わる可能性を考えている。

沖矢がうまく対処してくれたものの、ジョディは火傷赤井の後を追いかけて入り口の所まで飛び出してしまいそうな勢いであった。

もしあのまま行かせていたら、組織の目に留まってターゲットにされていただろう。キールであれば、手を結ぶ前であっても、FBIは別に死んでも構わないなんてことは考えないはず。

それに、一般人が「アイツヤバくね?」とキャンティに気づいているように、何か組織の気に障るようなちょっかいを出す可能性だってある。組織を街中に呼び込むこと自体がリスキー。

FBIであれば、組織をおびき出して何かを調査しようとしたら、万一のことを考えて街の中心は避けるであろう。小五郎襲撃事件の時も、「下手に足止めして街中で銃撃戦になれば一般人に被害者が出かねなかったし・・・」と一般人の安全が最優先事項である。

おとり捜査的手法

「おとり捜査」とは、対象者に犯罪の実行を働きかけ、犯罪が実行されるのを待って、所謂「ワナ」を仕掛けて検挙する捜査手法のこと。

方法として大きく「犯意誘発型」と「機会提供型」の2種類にわかれる。

・「犯意誘発型」とは、犯罪意思のない者に対して、働きかけによって犯意を生じさせ、犯行に及んだところを検挙した事例を言う。

・「機会提供型」とは、既に犯意を有している者に対して、その犯意が現実化及び対外的行動化する機会(犯行の機会)を与えるだけの働きかけを行った結果、犯行に及んだところを検挙した事例を言う。

Wiki

日本でも特定の業務・捜査では限定的に認められている(File881では麻薬取締りのおとり捜査の話が描かれている。)が、罪を犯す可能性を高めるような状況を故意に作り、実行させるような行為は原則違法であり、倫理的にも許されるものではない。

過去にFBIがテロ捜査におとり捜査を行ったり、公安でも使われ問題になったことがある。

「捜査」ではないが、このテクニックは一般市民が日常編で犯罪に応用することも可能。

例えば、AはBを恨んでいるが自分は罪を犯したくないため、同じくAを恨んでいるCを利用。Cはとても短気な性格で、怒るとつい手が出てしまう。

そこで、BとCが二人きりになる状況を作り出す。部屋には凶器となりそうなものと、BとCのケンカのタネになるような物も用意しておけば、自然に事件が発生する可能性がある。

DはEを恨んでいて何か復讐してやりたい。Eは意思が弱く、欲しいものがあるとつい衝動買いしてしまうタイプ。Eは拳銃に興味があり知識も豊富だが、通常手に入るものではない。

そこで、Dは違法取引が行われてる裏サイトがあることをさりげなくEに教える。Eはダメとわかっていながらも誘惑に負け購入しようとしたところを捕まってしまった。など…

この場合、通常仕掛けをした当事者が故意に犯行が行われる状況を作り出したと証明することはほとんど不可能である。

最初の例では、「趣味がゴルフなのでゴルフクラブが部屋にたくさん~」「テーブルの上に自分が生けた花瓶が~」「最近日曜大工にはまって、部屋に工具が置きっ放しに~」「果物を切ったナイフがテーブルの上にそのまま~」としてしまえば、ごく自然な状況でしかない。

後の例では、「拳銃に興味があることを知らなかった~」「そういうサイトの存在があることを、もしかしたら話したことがあるかもしれない、でもそれだけですよ~」と、いくらでも言い逃れできる。

しかし、仕掛け人が「こうなって欲しい」という願望を持ち、犯行を行う対象者の性格を知り、ある程度予測を持った上で意図的にその可能性を高める状況をバレないようにさりげなく作り上げるのだから、これらは明らかに悪意を持った行動である。

安室は元警察官(現公安)だったとしても、現在は「捜査官」としての任務行動は表向きしていないが、日常生活においてこの「おとり捜査」的な心理テクニックを多用している。

警察関係者であればこの手の技術に長けていることは納得であるが、それを「どういう手段で」「どういう目的で」行ったかが重要である。ただ、相手から話を引き出す程度であれば何という事はないが、一般市民に危害が加わるようなことであれば、それは善良な人間が行うべきことではない。

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