安室透の人間分析【探偵たちの夜想曲】

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圭さんの逃走について

安室は早い段階から圭さんが危険な人物である可能性があると認識していたのは確か。

安室は気付いていた

安室:「彼女ならもうここにはいないかも・・・」「さっき玄関を通った時に、彼女のブーツはありませんでしたから・・・」「その時は下駄箱にしまったのかなと思ったんですけど・・・」

「もしかしたら我々が盗聴器を探す為に部屋中を調べ回ったら、この死体が見つかってしまうと恐れて逃げたって場合も考えられますしね・・・」

小五郎:「じゃあ男を殺したのは圭さんだって言うのかよ!?」

安室:「それはまだ断定できませんが・・・」「あのコナンという少年の靴もなくなってたのも少々気になりますね・・・」

蘭:「ウソ・・・どうして・・・」

安室:「さぁ・・・逃げた彼女の後を追って行ったか・・・もしくは彼女に連れ去られたか・・・」

蘭:「わ、わたしコナン君に電話してみる!」

小五郎:「俺も今、圭さんにメールを打ったが・・・逃げたんなら返事は来ねぇな・・・」 File:798

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安室は圭さんがいなくなっていることに気づいていた。

「その時は下駄箱にしまったのかなと思ったんですけど」と言ってるが、「あのコナンという少年の靴もなくなってたのも少々気になりますね」と、コナンの靴もなくなっていることにも気づいていることから、これは適当な言い訳と考えられる。

安室:「いや、俄然、興味が湧いて来ましたよ・・・」「眠りの小五郎という探偵にね・・・」 File:827

ちなみに、安室が眠りの小五郎のトリックに気づき、コナンが頭の切れる少年だと目を付けたのはミステリートレイン編の後の話。この時点ではまだ小五郎を試している段階であり、コナンはただの少年としか考えていない。

安室:「どうやらあの子自ら彼女について行ったようですね・・・」

小五郎:「あのガキ・・・また探偵気取りかよ?」

安室:「まぁ、子供の好奇心は・・・」「探偵の探究心と相通ずるものですから・・・」 File:799

安室はコナン自ら圭さんについて行ったと考えるが、最初の時点では、「もしくは彼女に連れ去られたか・・・」と、圭さんが連れ出した可能性も考慮に入れている。

蘭と小五郎はコナンがいなくなったことに焦っているが、安室は「さぁ・・・」と完全に他人事。殺人犯である可能性がある女と、ただの子供がいなくなっているのに全く関心を示していない。

逃走は予測できた

安室:「今から全室回って盗聴器の設置場所をつきとめますけど、構いませんよね?」

圭:「じゃあ、5分待ってください!」「し、下着とか片付けますので・・・」

コナン:「どこ行くの?お姉さん・・・」 File:797

安室が盗聴器の回収をすると言った直後に、圭さんは逃げ出そうとする。コナンはそれを察知して呼び止め、ついて行くことに。

安室:「さっきの拳銃自殺も僕が偉そうに推理を披露したが為に起きてしまった悲劇・・・先生ならもっとうまく対処したはずです!」

「先生ならもっとうまく対処~」と言っているが、安室は小五郎を試しているだけ。本当の安室はもっと自信家。(安室=バーボンは「赤井を殺れるのは自分だけ」と言うくらいの自信家)

安室:「もしかしたら我々が盗聴器を探す為に部屋中を調べ回ったら、この死体が見つかってしまうと恐れて逃げたって場合も考えられますしね・・・」 File:798

まさに、安室が盗聴器を回収すると言い出し追い詰めたことで、圭さんは逃走してしまう。しかも、圭さんはこの時点でコナンをただの少年としか思っていないので、人質として連れ出してしまっていた。

拳銃自殺のところはフラグっぽい台詞であるが、コナンですら驚いていたので、どう対処しようが避けられなかっただろうか。

しかし、安室は最初から圭さんを疑っていたので、部屋の調査により何か証拠が出てきてしまったら、圭さんは逃走することは読めていたはず。

コナンは圭さんを1人で逃走させずに一緒について行くことができた。コナン同様に圭さんを疑っていた安室が逃走を予期、防ぐことができなかったとは考え難い。

コナンを危険に晒したことについて

ここまでの内容を整理すると─

・安室は圭さんが犯人だと疑っており、危険な人物である可能性を認識していた
・安室はこの時点ではコナンをただの少年としか認識していない
・安室は圭さんの逃走を予期、場合によっては防ぐことも可能であったと考えられる

この状態で、圭さんはコナンを人質として連れ出してしまった。そして、安室は圭さんが逃走したことに早い段階で気づいていた。しかし、小五郎や蘭にその事実を伝えたあとも他人事にようにしか関心を示していない。

圭さんを放置しても問題ない場合

安室が圭さんを放置したこと、また、コナンが一緒にいることに危機感を感じていないことを正当化するには、そうしても何の問題もないとわかっていたという理由が必要。

ポイントは、コナンの安全、圭さんの安全、圭さんが復讐のために強盗犯を殺さないこと、圭さんが一般市民を巻き込んだりしないこと、最終的に圭さんと強盗犯を捕まえること。

圭さんを逃走させても、上記のことが保障できる自信があった場合。圭さんと強盗犯を後から捕まえることはそんなに難しくないかもしれない。

コナンに危害が及ばないこと、圭さんが強盗犯に復讐したり、圭さんが自殺したりしない確信があったのか、また、圭さんと強盗犯がやりあって一般市民まで巻き込まないことも重要。

最善の方法は、コナンが行ったように先に圭さんを確保。強盗犯を探した上で、警察を呼んで対処することが安全で正しい選択である。

圭さんの目的

コナン:「その女の人を殺したいんでしょ?」

コナン:「だってボク、死なせたくないもん・・・」「お姉さんを・・・」 File:799

圭さんの目的は強盗犯に復讐すること、そして、その目的を達成すれば自分で命を絶つつもりであった。

安室:「よほどの犯罪マニアか・・・」「犯人に復讐を目論む被害者遺族か、もしくは・・・」「強盗犯本人と考えた方が自然ですよね?」 File:798

安室はこう説明しているが、「犯罪マニア」というのはギャグで、「強盗犯本人」ではないことも推理可能なので、選択肢にある「犯人に復讐を目論む被害者遺族」だと気づいている。

コナン:「そうそう言い忘れてたけど、樫塚圭が強盗犯だと思った一番の決め手は彼が持ってた大量の小銭とお札!」「小銭が5千円分で千円札が47枚っていくらなんでも多すぎるよね?」「あれは強奪した2億円の記番号が警察に知られていたから・・・」「ちまちま安い買い物をして問題の1万円札をくずしてたってわけさ・・・」 File:800

事務所で殺された男が強盗犯だとわかった最大の決め手は、所持していた大量のお札と小銭。これは安室も確認している。そのため「よかったらポケットの中に入っていた物、見せてもらえます?」と聞いている。

コナン:(この男の人・・・)(どこかで・・・) File:797

安室:「しかし、悪い事はできませんねぇ・・・」「強奪した2億円のほとんどは本店から搬入されたばかりの新札で、紙幣の記番号がまるわかりだったんですから・・・」 File:797

コナンと安室は圭さんに携帯の写真を見せてもらうが、コナンは圭さんと一緒に映っていた男(兄)に見覚えがあるような反応。

圭さんは殺された銀行員の関係者であり、事務所内で殺害された男が強盗犯であることを推理するだけに必要な情報をコナン同様に安室も持っている。そして、トリックに気づき圭さんを疑っているわけだから、復讐が目的だったと想定することは可能である。

安室:「この部屋の住人が先日、起こったある事件にかなり注目していたのは確かですね・・・」

小五郎:「あ・・・」 蘭:「ある事件?」

蘭:「ホ、ホントだ・・・」「この前の銀行強盗事件のニュースやワイドショーばっかり立て続けに録画してる・・・」

小五郎:「しかもその事件のコーナーだけ切り取って編集してやがるな・・・」「ん?こいつは今朝から公開してる・・・」「防犯カメラに映った3人組みの強盗犯の映像だな・・・」「確か小柄な奴と痩せた奴と・・・」「ガッシリした奴の3人組だったな・・・」

蘭:「そうそう・・・」「そのガッシリした人が拳銃撃った所も映ってたね・・・」「撃たれた人は見切れてて映ってなかったけど・・・」

<なお、この時、犯人をなだめようとして射殺された銀行員・・・><症野賢也さんの通夜は昨晩行われ、症野さんの勇気ある行動に心を打たれた弔問客の列が深夜まで絶えませんでした・・・>

蘭:「こ、この男の人・・・」「圭さんの携帯の待ちうけに映ってた圭さんのお兄さん!!」「でも何で名字が違うの?」

小五郎:「それに、変じゃねーか?ここに住んでたのが今朝のニュースを編集できるわけがねぇぞ!?」

安室:「まぁ、住んでいたのが誰にせよ、こんなニュースやワイドショーをわざわざ録り溜めているという事は・・・」 File:798

蘭はニュースでは「見切れていた」と言っているが、コナンは気づいたということは、ちゃんと顔を確認できる手段があったということ。

そして、安室は気づいていたからこそ、圭さんが溜めていた録画をきっかけに、真実に気づくように小五郎や蘭を誘導している。

まぁ、もし気づいていなかったとしても、強盗犯本人ならさらに危険。さすがに犯罪マニアだとは思っていないだろうが、そうだとしても、むしろそっちのほうが何をするかわからない。

コナンはあくまで人質、圭さんはコナンには危害を加えないだろうと考えていたのなら、コナンの安全は心配しなくても良いかもしれない。

しかし、犯罪者の人質に対する扱いなんてどうなるかはわからない。殺しはしないまでも、脅しとして腕の一本くらい折られる可能性だってある。

この時点で圭さんはそんなに根は悪い人ではないと気づくだけの洞察力があるのなら、前回のDNA事件で、自分が身辺調査までして何度もやり取りをした初音さんが顔を曇らせた時に初音さんが何を考え、今後どういう行動を取る可能性があるのか簡単に気づくはずである。

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更新日:2017-1-12
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