安室透の人間分析【探偵たちの夜想曲】

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1回目に続き、2回目登場時の安室の行動を分析。

初登場の考察は↓
安室透の初登場回について

安室の推理

この回も前後の登場話と同じように、安室自身はうまく会話を誘導しながら小五郎を試しているだけではある。

安室透の推理力

そうなると、あとはいつ気づいたかということになるのだが、安室の推理力はコナンと同じレベルにあることがこの後の話でもわかってくるので、まぁ大体同じくらいだろうと予測はつく。

細かい分析で「どちらが早かったか」がわかるのであれば、そんなに苦労はしない。恐らく、安室の位置づけを考えれば、バーボン編の終了までは安室の能力の底が見えるようなことは描かないのではと思う。

しかし、実は、安室とコナンの比較というよりも、安室がどの時点で犯人を見抜いていたか、「今回は犯人の可能性がある人に目星をつけたか」、が重要になってくる。これがポイントになるのは前回も同じ。

⇒90巻の「裏切りの真実」までで、安室よりコナンの推理がわずかに早かったのは、その話の一度のみ。それも、沖矢(赤井)と安室を同じにしてコナンを少し上にした演出的なところもあり、過去に通常の事件で解けなかった・推理ミスをしたというケースは一度もない。

緋色シリーズで来葉峠のトリックを見破ったり、ベルモットには「組織随一の頭脳」と言われるように、日常編の推理力はコナンと同じレベルにある。つまり、情報量が同じである限りはコナンと同じ推理に達していると考えて良い。

犯人にいつ気づいたのか?

*樫塚圭は強盗犯の名前で女性の本名は「浦川芹奈」だけれど、小五郎や蘭、安室が呼んでいる名称の「圭さん」を使用して説明しています。

小五郎:「─って事は、やっぱりこの男は圭さんが!?」

安室:「ひょっとしたら探偵事務所で拳銃自殺した男も本当は彼女が・・・」

小五郎:「でも彼女からは発射残渣がほとんど出なかったじゃねーか!」

安室:「ひょっとしたらの話ですよ・・・」

「ひょっとしたらの話」とごまかしているが、これは小五郎にヒントを与えているだけなので、この時点で安室は拳銃を撃ったのが圭さんだと気づいている。

安室:「それより妙ですよこの部屋・・・」「下駄箱には男物の靴しか入っていませんし・・・」「洗濯機の中もクローゼットの中も・・・衣類は全て男物ばかり・・・」

小五郎:「じゃあここに住んでたのは圭さんの亡くなった兄だけだったって事か?」

蘭:(──っていうか、こんな短時間でそんなに調べたの?)

安室:「それはまだわかりませんが・・・」「この部屋の住人が先日 起こったある事件にかなり注目していたのは確かですね・・・」

安室:「よほどの犯罪マニアか・・・」「犯人に復讐を目論む被害者遺族か、もしくは・・・」「強盗犯本人と考えた方が自然ですよね?」 File:798

これも小五郎にヒントを与えているが、圭さんが銀行強盗事件に何らかの形で関係している人物であることに気づいている。

蘭:「どうしてそんなに切れる探偵なのに、父の弟子なんですか?」「どう見てもあなたの方が・・・」

安室:「毛利先生はああやって悩んでいるフリをされていますが、実はもうほぼ真相を見抜いておられて僕を試していらっしゃるんですよ・・・」 File:798

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小五郎より頭の切れることを蘭に突っ込まれるが、安室は小五郎は真相を見抜いているが自分を試しているだけとごまかす。

実際は、「真相に気づいて悩んでいるフリ」をして試しているのは安室のほう。一応、後の話から安室はまだこの時点では本気で小五郎を名探偵だと思っていたようでもある。

安室:「お2人はパスワードとかどうされてます?」

蘭:「せ、生年月日とか・・・」小五郎:「俺は「小五郎さん」で5563だが・・・」

安室:「あ、いやとても覚えきれない長いパスワードの場合ですけど・・・」

蘭:「うーん携帯のメモとかに・・・」小五郎:「俺なら紙に書いて誰も見ねぇようなこういう場所に・・・」 File:798

安室は一貫して小五郎の実力を試すためにわからないふりをしているだけ。

世良:「なるほど・・・」「探偵事務所のトイレの中で拳銃自殺した男に拉致られていたのは、樫塚圭って女で・・・その彼女を自宅のマンションの部屋まで送ったけど・・・」「そこで新たにスーツケースに詰められた男の死体を見つけ・・・」「気がついたら彼女がコナン君を連れさり、「警察に通報すれば命はない」ってメールしてきたんだな?」

蘭:<う、うん・・・>「もう何が何だかわからなくて・・・」

世良:<まぁ、その男の所持品や現場の状況が、君が教えてくれた通りだとしたら・・・>「彼には、もうわかってると思うけどね・・・」 File:798

世良は、電話で状況を聞いただけで、コナンならもうわかっているという。世良にも大体目星が付くくらいだったので、コナンなら当然という判断。

世良にも何が何だかわからない状況であれば、コナンがもう真相に気づいているという確信は持てない。それほど難しくない事件であり、コナンと同じレベルの安室にも容易ということ。

コナン:「その証拠にお姉さん・・・安室さんにお兄さんの死因を聞かれた時、すぐに答えられなかったよね?」「あれはお姉さんの右耳の鼓膜が痛んでて、右側から話しかけられてもよく聞こえなかったから・・・」「拳銃を撃った時、左の耳は男の膝に密着させればガードできるけど・・・」「右の耳はふさげないからね!」

「つまり小五郎のおじさんにコインロッカーの鍵を調べてくれって依頼した「樫塚圭」さんはあの男の方で・・・」「あの男が来る前に毛利探偵をメールで探偵事務所から追い出し、事務所の人間のフリをして男を出迎えたのはお姉さんの方だったって事さ!」 File:799

コナンが圭さんの自演を見破ったのは、安室が圭さんに話しかけた時に、すぐに答えられなかったから。これは安室自身が行ったことなので、その違和感に気づいてたはず。

目暮:「そいうえば遺体の足元に落ちていた2枚のタオルの片方の先が濡れていたようですが・・・」「なぜだかわかるかね?」

圭:「さぁ・・・怖くてずっとうつむいてましたから・・・」

「それと、そのタオルの下にあったあなたのブーツの靴のヒモ先に、結び目があって引っ掛かっていたんだが・・・」

圭:「あれは子供の頃からの癖です・・・」「布製のスニーカーとかを丸洗いして干す時に、ヒモがそうなってると吊るしやすいって兄が・・・」 File:797

それ以外のトリックを見破る根拠などは全部事務所内で出切っていて、後から入手した情報はいらない。つまり、コナンと同じ推理力の安室も同じ結論に達していたと考えられる。

犯人をいつ疑ったのか?

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コナンが圭さんを「・・・・・・」と見つめるシーン。1つ上のコマでは、安室が「・・・・・・」と圭さんをと見つめている。

この時点で、二人は同時に圭さんを疑っている。

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男のポケットの中を見るシーン。コナンと安室は二人同時に「・・・」と何かを考える。

これは名探偵コナンで良く使われる二人のレベルが同じことを示す手法。

安室:「家に帰るなら僕の車でお送りしましょうか?」「近くの駐車場に停めてありますし・・・」「もしかしたらあの男の仲間があなたの家のそばで待ち伏せしてるかもしれませんしね・・・」

圭さんが帰ろうとしたときに、それについて行くように言い出したのは安室。この時点で安室が圭さんを疑っていたこともわかる。

蘭:「お父さんこそ何で乗ったのよ?」

小五郎:「お、俺は圭さんが心配で・・・」

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満足げな安室の表情。家まで送ると言い出した安室だが、小五郎もちゃんと乗り込む。ここで小五郎がついてこないと犯人を取り逃がしてしまうことになるので、「さすが小五郎、ちゃんとわかってるな」と感心してると言ったところだろうか。

安室:「じ、実は自分も我慢してて・・・」 File:797

コナンはトイレに行きたいと言って無理やり圭さんの部屋に入るが、安室も同じようにトイレを理由に部屋に入ることに。

もちろん、安室は本当にトイレに行きたかったというギャグをやりたかったわけではなく、ここでも、安室が圭さんの部屋に入り調査したかったことがわかる。(小五郎に関してはギャグだが)

重要なのは、安室が早い段階(コナンと同じ)で圭さんに疑いを持っていたという事実。

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更新日:2017-1-12
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