安室透の人間分析【ウェディングイブ】

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安室の事前知識

目暮:「しかし双子だとDNAが同じになるのかね?」

高木:「一卵性双生児はそうらしいですけど・・・」「その場合は男同士か女同士の双子になるはずだったような・・・」

一般のDNAに関しての知識はこの程度。

安室:「稀にあるんですよ・・・」「2つに分かれる前の受精卵の染色体がXY(男)の場合、多胚化する際に一方のY染色体が欠落し、XY(男)とXO(女)に分かれ・・・」「異性一卵性双生児として誕生する場合がね・・・」

安室は双子でDNAが一致する稀なケースの条件を知っていた。この知識があれば、婚約者二人が双子であったことは想定できる。

安室:「彼女、身長いくつだったかわかります?」「・・・だとしたらその可能性は高いですね・・・」「異性一卵性双生児の女性の方は、ターナー症候群で低身長になりやすいですから・・・」 File:795

初音の身長を聞いているが、切れ者なら見た目で大体の身長はわかる。

蘭:「でも彼女かなり高いヒールのブーツ履いてたから・・・」「わたしよりもっと低くて150そこそこだったかも・・・」 File:794

一般人でもおおよその見当は付くくらい。低(高)身長のように特長的な場合は特に目立つ。しかも、安室は一度直接会っている。安室は初音が低身長だったことは聞かずとも知っていたはず。ということは、この一連のやり取りは形式上のものだろうと考えることはできる。

安室の事前調査

安室:「自分、探偵なんで彼の事色々詳しく調べていたんですけど・・・」「そうしたらある事がわかったんです・・・」「彼は彼女と同じホテル火災で助け出された2人で・・・」「身元不明のまま同じ教会で育てられていた事が・・・」

安室:「いえ・・・彼の方はすぐに里親に引き取られたそうですが・・・」「彼女の方はしばらく教会で育てられていたと・・・」

安室が初音から依頼されたのはあくまで浮気調査と予防の範囲であり、二人の身元調査まで踏み込む必要はない。「探偵なんで~」と言っているので、ここは仕事柄としてありにしても、両親を亡くして里親に育てられたような特殊な環境の人物を調べるのは簡単ではない。

安室:「さあ・・・」「後は自分で調べると言ってましたけど・・・」 File:794

「さあ」というのがあまりにも無責任な言い方だけれど、そうではなく、そこまで調べておいて、その先の二人の血縁関係については本当にノータッチだったのかという点は疑わしい。

しかも、「後は自分で調べる」というセリフはちょっと変である。安室の「探偵なんで彼の事色々詳しく調べていた」というセリフは、自分で興味を持って色々調べたら面白い事実が判明したので、それを話したというニュアンス。依頼されて調べたという意味合いはない。

しかし、初音の「後は自分で調べる」という言葉は、”その前”(教会の火災)は(依頼して)調べてもらったということ。

これ、初音は薄々勘付いていたんじゃないだろうか、だから安室に依頼した。そうしたら予想通り自分と同じように子供の頃火災で一緒に助けられた過去があったと…

伴場:「ああ・・・出会った瞬間に運命を感じたよ!」

初音:「やっと会えたって感じがして・・・」

伴場:「なにしろ誕生日も血液型も同じでねぇ・・・」

初音:「たまに黙っててもお互いの考えている事がわかったりするのよ!」 File:793

このセリフも、以前から初音が伴場と双子の関係であることを疑っていたと考えられるポイントになる。初対面の蘭に話しているくらいなので、この辺のことは安室も知っていたと考えられる。

安室:「あ、いや・・・僕は彼女との連絡はメールでしてましたから・・・」「外で会ったのも、あなたが見た一度きりでしたし・・・」

安室:「依頼主である伴場さん・・・」「彼女が最近誰かと会っているようなので探って欲しいと依頼され・・・」

後述するが、安室は伴場に初音が浮気をしていると疑われるくらいにやり取りをしていたようである。

安室:「初音さんに頼まれたんです・・・」「浮気性のあなたに女がいないか調べて見張ってくれと・・・」 File:794

パーティーで伴場が浮気をしないために見張るだけであれば、それほどの打ち合わせは必要ない。

やはり、伴場の身辺調査を依頼していた可能性が高い。初音が本当に知りたかったのは、「後は自分で調べる」のセリフ通り、伴場が浮気をしているかどうかではなくて、伴場の過去。だからその後の行動は内容はDNA鑑定だった。

もし初音の安室への依頼が伴場の身辺調査であれば、安室がその先の事実を知っていたと考えるほうが自然。

コナンの推理力を参考にすると

安室:「自分、探偵なんで彼の事色々詳しく調べていたんですけど・・・」「そうしたらある事がわかったんです・・・」「彼は彼女と同じホテル火災で助け出された2人で・・・」「身元不明のまま同じ教会で育てられていた事が・・・」 File:794

これは前に説明したことだが、このセリフを聞いてすぐにコナンは反応し、蘭に初音の身長について聞くことになる。二人が双子であったと見当を付けるきっかけ。

小五郎:「この若い探偵にお前と自分が同じ火事で助け出された事を聞かされ、「後は自分で調べる」と彼女が言ってたんなら・・・」「その調べる内容は・・・自分達が双子かどうか明確になるDNA鑑定以外考えられねぇ・・・」 File:795

また、コナンは初音が「後は自分で調べる」と言ったのなら、その内容はDNA鑑定以外考えられないと眠りの小五郎に説明させる。

この2つを見ると、伴場と初音の二人の性格や特徴を知り、さらにバックグラウンドの知識があるのなら、二人が双子であると結びつけることはそれほど難しくない。

今回の話でDNAの話になったこともあったために双子に気づけた可能性もあるので、これだけで事件前に双子である事を調査できたとまでは言えないかもしれない。

しかし、この後のシリーズで何度もコナンと同じレベルの切れを見せている安室がコナンがピンと来た場面で全く気づいていなかったとは到底思えない。

安室の適当な推理 ─

「彼女に探偵として雇われていた僕を、愛人だと勘違いしたあなたが・・・」「そこから来る嫉妬心で殺意が芽生え・・・」「彼女がこの店に車で戻って来るのを駐車場で待ち伏せ、車に押し込んで焼殺したと考えざるを得ませんね・・・」

・・・

「後はおもむろに彼女に電話するふりをして、彼女が遺言めいた言葉を言っているように周囲の客に思わせ・・・」「窓の外に目をやって炎上する彼女の車を客達に気づかせれば、目の前で愛する女性に自殺された悲劇の男の出来上がりというわけですよ・・・」「その時、丁度車の中のスプレー缶が破裂したのはラッキーでしたね・・・」  File:795

もはやギャグ(笑)ウエイターである僕にわざと殴りかかってケガをし─

これも先述したように、こうなるように仕向けたのは安室の方で、伴場を挑発する一連の行動が原因。安室は伴場のパンチをかわす能力を持ちながらもわざと転んでグラスを割っている。このネタを利用しているということは、安室はわざと間違った推理をして小五郎を試していることの証明になる。

そして、伴場を適当な推理で犯人に仕立てようとしているということは、裏を返せば伴場は本当の犯人ではないことがわかっているということ。

伴場が犯人でないと確信するには、DNAの一致の理由が双子のレアケースであったことと、伴場の靴がアリバイを証明できることの2点を知っていることが条件。つまり、安室は最後の推理の場面でも既に真相に気づいていたと考えられる。

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更新日:2017-1-18
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