「バーボン」が動き出したという警告の直後に登場
組織にスパイとして戻ったCIAの水無怜奈(キール)より、「バーボンが動き出したから気をつけて!」と警告があったことをFBIのジョディから電話で聞いたコナン。FBIが警護したいが、それをすれば逆に怪しまれて居場所を知られてしまうからできない。ジョディはコナンがしっかり灰原を守るようにお願い、そして、コナンはそれを了承する。
その直後に起きたアパート放火事件の住人・容疑者の1人として沖矢昴は登場する。
灰原は沖矢昴から組織特有の気配を感じて彼を警戒する。しかし、コナンは事件のあったアパートには前からなにか心当たりがあったような描写があり、しかも、住む場所のなくなった沖矢昴を自分の家に住まわせることに。以後、沖矢はレギュラーキャラとして度々登場することになる。
木馬荘に住んでいた
火事になって焼けてしまう。場所は博士の家の近くで灰原が良く通る通学路に位置している。
コナン:「米花町2丁目23番地の木馬荘って・・・」
灰原:「あら、知ってるの?そのアパート・・・」
コナン:「あ、いや・・・博士ん家の近くだなあと思ってよ・・・」
灰原:「ええ・・・帰り道にそのアパートの前よく通るわ・・・」
コナン:「それで?この火事で亡くなった人いる?」
コナン:「じゃあ火事の時、その子の他の家族やこのアパートの住人はみんなうまく逃げ出せたんだね!」 File:622
最初は何か心当たりがあるような顔をする。「博士ん家の近くだなあ」と言うのは言い訳で、コナンはここのアパートについて何か事前に知っていた様子。また、依頼者の家族以外に火事で亡くなった人がいるか焦って聞いている。ここに気になる人物が住んでいたようである。
──そして、この後に沖矢昴を何の警戒もなく自分(新一)の家に住まわせることにつながる。
毎日水遣りをしていた ─
沖矢:「このアパートの庭の植物にも毎日僕が水をやってましたよ・・・」 File:623
後に、沖矢は灰原を監視しているような描写が何度も出て来ることになるが、アパートの前は灰原が毎日通学に利用していた道である。
今は工藤新一の家に居候
「バーボンが動き出したから気をつけて!」という警告があった直後にもかかわらず、コナンが全く警戒することなく気前よく新一の家を貸しだす。数々のヒントから、コナンは沖矢昴が信頼の置ける人物であると知っていることが推理できる。
ただ、工藤新一であることを探られるのは嫌なようで、新一の家のアルバムなどを見つからないように事前に隠したり、蘭に余計なことは言わないようにお願いしている。
緋色のエピローグ ─
ジョディ:「でも秀一とどういう関係なんですか?確か元女優さんでしたよね?」
有希子:「あ、ああ実は・・・」
コナン:「ボクの遠い親戚なんだ!」「赤井さんは目立たないアパートに住むって言ってたんだけど、偶然 火事になっちゃって・・・」「だから今は誰も住んでいない有希子おばさ・・・」「お、お姉さんの家に住めばって言ったんだ!」
ジョディ:「でもここって帝丹高校2年の工藤新一君の家ですよね?」「今は何かの事件で家を空けてるようですけど、帰って来て知らない男が住んでいたら驚かれるんじゃ・・・」
有希子:「まぁ息子には事情を話してありますから・・・」
有希子:「ねぇ新・・・」「コナン君!」コナン:「う、うん・・・」
沖矢:ピ(フッ・・・) File:898
沖矢=赤井の伏線回収。赤井は「目立たないアパートに住む」(木馬荘)と言っていたが、家事になったためコナンは自分の家に住まわせた。そのほうが、阿笠邸の隣で灰原の護衛にちょうどいい。(毎日水遣りをしていたは、灰原の登下校を見守るためと考えられる。)
最初から工藤邸に住めば良かったのにというところだが、目立たないアパートに住むのは自分の存在が注目されないためであり、万一の時に組織に工藤家と赤井にかかわりのあるとバレない点では都合がいい。
掃除もする ─
園子:「──ったく・・・何が悲しゅうて学校帰りの華のJKが・・・」「留守中の推理オタクの家を掃除せにゃならんのよ?」
蘭:「まぁまぁ・・・」
コナン:(すみませんねぇ・・・)
沖矢:「申し訳ありません手伝って頂いて・・・一人で掃除するには広過ぎて・・・」
園子:「いえ?お掃除好きなんで♡」
蘭:(園子・・・) File:954
居候している工藤邸の部屋もちゃんと掃除しているようである。しかも、本棚の本まで下ろす大掃除。コナンも一緒にいるので、「そこまでしなくていいよ」と言ってあげればいいものを。
それに、頻繁に蘭が掃除しているのだからそんなにやらなくても良さそうだけれど、もしかしたら、浅香のことを聞くため、蘭や園子が家にやってくるきっかけを作ろうとしたのかもしれない。料理の時と同じような口実つくり。
東都大学大学院工学部に在籍?
沖矢:「それは奇遇だなぁ・・・ボクも工学部の博士号を取ろうと大学院に通ってる身でね・・・」「家はこの近くなのかい?」
光彦:「はい!すぐそこです!」沖矢:「その博士に会ってみたいんだけど・・・」歩美:「いいよ!案内してあげる!」
博士:「ホォー・・・工学部の博士号を・・・」「行く行くはワシの商売敵になるわけじゃな?」
沖矢:「いえいえ・・・」「好きでやり続けているだけですのえで・・・」 File:624
蘭:「ところでどこの大学院なんですか?」
沖矢:「東都大学の工学部に・・・」
園子:(わっ!イケメンでエリートじゃん?) File:638
しかし…
灰原:「あの人いつも暇そうにしてるし・・・」 File:809
と、灰原に突っ込まれる始末。実際に大学に通っていると判断できる描写はない。
もちろん、大学院生というのは仮の姿。
警察とはあまり関わりたくない? ─
「いや・・・ 通報するのは警察と面識のある君の方が適任かと・・・」 File:640
沖矢:「ではこの事を毛利さんに知らせてください・・・」
博士:「えっ?警察じゃなくて?」
沖矢:「こうなった経緯を正確に警察に説明できるのは彼らのみ・・・」「車種と色とナンバーを伝えて検問を張れば止められます・・・」 File:800
「警視庁の前で路駐するのも何ですから・・・」「彼を待つなら駐車場に移動して・・・ 車の中で待ちませんか? File:810
しかし、状況によっては得に嫌がる様子もなく警察を呼んでいることもある。File:800では世良と安室、コナンは当日と翌日以降にたっぷり聴取を受けたようであるが、世良や安室の台詞から判断する限りでは、沖矢は全く聴取を受けずに帰宅したようでもある。
変装がバレるとめんどうだから?警察関係者を疑っているとかもあったりするかも?
さざ波シリーズ ─
メアリー:「貴方もわかってるでしょ?私達が事件にかかわっちゃいけない人間だって事・・・・」
赤井:「問題はないさ・・・」「Case Closed!(真相は見えた!)」「後は、犯人を名指しするだけだから・・・」 File:972
赤井(世良)家は何らかの事情で「事件にかかわっちゃいけない人間」だったようで、現在は沖矢だからとかではなくて、この頃からの事情も関係していたり?
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